2024年 4月 24日 (水)

東京医科大の女子減点は「当たり前」 西川史子が指摘した医療現場の実態

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   「当たり前です。全部がそうです」――。

   東京医科大学が女子受験生の点数を一律に減点していた問題について、女医でタレントの西川史子氏が2018年8月5日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)の中でこう指摘した。

  • 西川史子氏(2017年9月撮影)
    西川史子氏(2017年9月撮影)
  • 西川史子氏(2017年9月撮影)

成績順でとると「女性ばっかりに」

   読売新聞などの報道によると、東京医科大では2011年ごろから入試で女子受験生の得点を一律に減点し、女子の合格者数を抑制。女子は結婚や出産を機に離職することが多く、系列病院の医師不足を回避するためだったというが、受験生に一切知らされずに行われていた「不公平な操作」は大きな議論、そして批判を呼んでいる。

   この問題を取り上げた5日の「サンジャポ」では、現役の医師である西川氏に意見を求めた。

   すると、西川氏は開口一番に「当たり前です」とキッパリ。さらに「(東京医科大に)限らないです。全部がそうです」と、他の医大でも同様の操作が行われていると指摘した。

   ただ、西川氏自身はこうした操作を必ずしも問題視しているわけではないようで、こう続ける。

「(成績順で)上からとっていったら女性ばっかりになっちゃうんですよ。女の子の方が優秀なので。(そうすると)眼科医、皮膚科医だらけになっちゃうんですよ。世の中が」
「重たい人の股関節脱臼を背負えるかっていったら、女性は無理。(女性は)外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要。お腹が大きくて手術はできないんですよ」

「女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない」

   厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」(2016年度)で主な診療科の構成割合を性別でみてみると(臨床研修医を除く)、女性では「内科」(15.5%)が最も多く、「小児科」(9.0%)、「眼科」(7.8%)と続く。西川氏が指摘した「皮膚科」も4番目に多い(6.7%)。

   一方、男性では「内科」(21.2%)、「整形外科」(8.4%)、「外科」(5.6%)の順。女性の「外科」は1.3%だった。

   女子受験生の減点を「当たり前」だとする発言には周囲から驚きの声も上がったが、西川氏はそうした医療現場の現状を考慮した上で、

「だから女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない。男性ができることと女性ができることって違うから、それは(合格者の)比率として違っても仕方がない」

と、一定の理解を示した。

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