2018年 12月 12日 (水)

総裁選直後の「沈黙の6秒間」 進次郎氏はしばし、言葉に詰まった

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   2018年9月20日に投開票された自民党の総裁選では、安倍晋三首相(党総裁)が3選を果たした。党内でダントツの発信力を誇る小泉進次郎筆頭副幹事長は石破茂元幹事長に投票したが、直前まで態度を明らかにしないままだった。

   石破氏は国会議員票では大差をつけられたものの、党員票では全体の44.7%を獲得し善戦。そのため、小泉氏が早くから投票態度を明らかにしていれば、違った結果が出た可能性も指摘される。こういった疑問をぶつけられた小泉氏は6秒ほど沈黙し、バッターボックスとベンチの例を引きながら説明。「これ、変なことですか?」と理解を求めた。

  • 総裁選で石破茂元幹事長に投票する小泉進次郎筆頭副幹事長
    総裁選で石破茂元幹事長に投票する小泉進次郎筆頭副幹事長
  • 3選が決まり自席で立ち上がる安倍晋三首相(手前右)
    3選が決まり自席で立ち上がる安倍晋三首相(手前右)
  • 総裁選は石破氏と安倍氏の一騎打ちで争われた
    総裁選は石破氏と安倍氏の一騎打ちで争われた

党員票、10県で石破氏が安倍氏上回る

   総裁選は国会議員票405票と党員票405票の計810票で争われた。国会議員票では安倍氏が81.2%にあたる329票を獲得したが、党員票の獲得は55.3%にあたる224票にとどまった。都道府県別に見ると、山形、茨城、群馬、富山、三重、鳥取、島根、徳島、高知、宮崎の10県で石破氏が安倍氏の得票を上回った。

   こういったことから、小泉氏が早くから態度を表明して応援に回っていれば、石破氏がさらに得票を伸ばしたとの見方が根強い。

   両候補を除けば、この日最も報道陣の注目を集めたのも小泉氏だった。

   投票に参加した議員は党本部1階のロビーで記者団に囲まれて取材を受ける。麻生太郎財務相や、敗れた石破氏は早々に取材を終えたが、小泉氏のぶら下がり取材が始まったのは、総裁選が終わって1時間半が経過した16時頃。すでに大半の議員が党本部を後にしてからだった。筆頭副幹事長として二階俊博幹事長の会見に陪席していたためで、複数個所で取材していた報道陣は記者やカメラの配置を「進次郎氏仕様」に組み替えて進次郎氏を待った。

「仮に私がもっと早く表明、していたとしたら...」

   もみくちゃになりながら取材スペースに入り込んだ小泉氏は、石破氏に投票した理由を

「違う意見を押さえつけるのではなくて、違う声を強みに変えていく、そんな自民党でなければならない。そんな思いから私なりに判断して投票した」

と説明。神奈川県内選出の自民党国会議員20人のうち、小泉氏以外の19人が安倍氏支持を表明していたことも「ひとりぐらい違ってもいいだろう」と石破氏支持を後押ししたようだ。

   石破氏の支持を決めたタイミングについては「私の中では決まってました」と答えた。かなり早い段階で支持を決めていたとみられるが、それを直前まで「封印」してきたことになる。石破陣営から恨み節が漏れるのはもちろん、小泉氏が発言していれば党内議論がさらに活性化した、との指摘もある。この点について聞かれた小泉氏は

「仮に私がもっと早く表明、していたとしたら...」

と述べたところで、表情を変えないまま6秒ほど沈黙。しばらく言葉に詰まったように見えた。その上で

「私の望む形にならなかったと思う。(態度)表明しなかったからこそ、二人だけの違いとか、論争、そういったものに注目が集まったのではないか」

と述べた。野球を例に出しながら、「主役」であるはずの候補者以外に注目が集まるのを嫌った、という議論を展開した。

「映画が終わってから届いた推薦コメント」と揶揄も

「だって私はバッターボックスに立ってませんからね。バッターボックスに立っていないのに、テレビカメラがずっとネクストバッターズサークルとかベンチ写してもおかしいでしょ?バッターボックスに立った人にちゃんと脚光を浴びせるべきだし、その2人が総理大臣を狙って戦ったわけだから、その2人の議論というものを多くの国民に見ていただきたい。これ、変なことですか?」

   そうは言っても、安倍氏の得票が減ることを期待した人々にとっては、小泉氏の行動には失望感が高かったようだ。

   映画監督の想田和弘氏は、20日になって小泉氏が石破氏への投票を明言したことを報じる記事を引用し、

「映画の公開が終わってから届いた推薦コメントっていう感じの風情ですな」

とツイート。それを共産党の小池晃書記局長がリツイートした。無所属の小西洋之参院議員は、「石破氏が総理適格とは思わないが」と断りながら、

「小泉進次郎氏など影響力のある国会議員が石破氏の応援にまわっていたら地方票は石破氏が勝っていたのではないか。残念だ」

と惜しんだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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