台風24号の日本上陸を受け2018年9月30日、NHKは朝から台風報道一色となった。看板番組である大河ドラマ「西郷どん」や「のど自慢」なども中止、QRコードを使った避難所情報の発信などの試みも行うなど、まさに特別体制である。一方、そんな放送中に、ちょっとしたアクシデントが起きる一幕があった。「政権の選択肢となり...」に予報士固まるそれは18時17分ごろのこと。天気図を指しながら、気象予報士が台風の今後の動きについて解説し、「今夜9時ごろには、近畿付近に進み、上陸する見込み――」と言いかかったところに、突然かぶさる形で、朗々とした別の音声が響き渡った。「野党第一党として、政権の選択肢となり!」さすがに気象予報士も動揺の色を見せ、「そしてこのあと......午前0時ごろには......」と一瞬言葉に詰まったが、間もなく立て直し、そのまま何事もなかったかのように解説を続けた。視聴者もざわつき、ツイッターでは、「なんか変な声入ったな?」「放送事故?」「誰だあの声」といった書き込みが続々と寄せられる。直後のニュースに枝野氏が登場直後の18時28分、一般のニュースで、この日催された立憲民主党の党大会「立憲フェス」の模様が紹介された。そこに登場した枝野幸男代表は、「野党第一党として、政権の選択肢となり、遠からず政権を担いたい」と抱負を語る。先ほどの音声は、この枝野氏の発言の一部だったわけである。18時35分、アナウンサーは「別のニュースの音声が一部流れてしまいました」として謝罪した。
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