2020年 1月 28日 (火)

志位和夫氏インタビュー 日本共産党トップが「政権交代」のビジョン語った

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朝鮮労働党 & 中国共産党との関係は...?

   ―― ところで、「日本共産党」は、絶対に党名の変更はしないと表明しています。近隣諸国には「朝鮮労働党」「中国共産党」といった党もあるため、「似たもの同士」だと誤解する向きもあるようです。改めて両党との関係について聞かせてください。

志位:朝鮮労働党とは、約35年間にわたって断絶状態です。1960年代、70年代にも北朝鮮の国際的動向にはさまざまな問題点がありましたが、決定的だったのが1983年のラングーン爆弾テロ事件と日本漁船襲撃事件です。この2つの事件でわが党が北朝鮮を批判すると、北朝鮮は「日本共産党は敵と同じ立場で攻撃してきた」と攻撃してきた。それ以降、関係は断絶しています。
私たちは朝鮮半島の非核化や平和体制構築について外交解決をはかるという今の動きには大賛成ですが、今の北朝鮮の体制が社会主義の体制、あるいはそれに向かう体制だというふうにはもとより見ていません。

   ―― 中国共産党についてはいかがですか。

志位:色々な歴史があります。戦前、日本が中国を侵略した当時は、日本共産党は侵略戦争に反対して闘い、中国共産党は日本による侵略に反対し、日中両共産党が協力して日本帝国主義の侵略戦争に反対して闘ったという歴史があるんです。
戦後も一時期まで友好的な関係がありましたが、1960年代後半、毛沢東が「文化大革命」を起こした時期に、同時並行して日本共産党に対する、きわめて乱暴な干渉行為を行いました。簡単に言うと「日本でも武力闘争やれ」と。とんでもない話です。日本共産党が断固拒否にすると、「日共は修正主義になった」とかいって、ものすごい攻撃をしてきたんですね。日本共産党の内部に、干渉攻撃に呼応する分派を作って、それを支援するっていうこともやった。そういう干渉をやったんですね。社会主義を名乗る国が権力をあげて、日本共産党を干渉するのはとんでもないことでしょう。わが党はこの干渉を断固はねのけ、両党関係は断絶しました。
両党関係は、1998年に正常化しました。当時は江沢民さんが国家主席で、胡錦濤さんが副主席だった時代で、私は不破(哲三)委員長(当時)に同行して北京に行き、関係正常化のあとの両党首脳会談に出ました。このときに中国の態度は潔いもので、「毛沢東時代の干渉は間違っていた。是正します」という趣旨のことを、文章でもはっきり明記した。そして、それを中国の全国に知らせることまでやったんです。だから私たちはそのときは中国に理性が戻ったと高く評価したのです。

   ―― 友好関係が続いている、ということでしょうか。

志位:いまでも中国共産党との関係は続いています。ただ今、私たちが強い危惧をもっているのは、新しい覇権主義、大国主義が現れてきたことです。東シナ海、南シナ海の力ずくでの現状変更の動きなどがそうです。17年の党大会でこうした点を批判したところ、程永華大使から面会の申し入れがあり、私たちの立場を直接伝えました。
ただ、これらの問題の解決は、あくまでも理をつくした外交で行うべきです。日本も、南シナ海まで自衛隊が出かけて行って米軍と軍事演習を行うようなことはやめるべきで、あくまで外交で対応すべきです。2018年は日中平和友好条約40周年です。この条約の第2条には、「両締約国は、そのいずれも、アジア・太平洋地域においても又は他のいずれの地域においても覇権を求めるべきではなく」とある。この精神から言っても、今の中国のやっていることはおかしい。日本政府としてもきちんとした外交的な態度が必要だと言いたいですね。

   ―― 最後に、10月24日に召集される臨時国会にはどう臨みますか。

志位:まず沖縄の知事選で示された民意にどう応えるのか。それから消費税10パーセント。やっぱり今の経済情勢、これだけ消費が冷え込んでいるもとで強行していいのか。それから憲法9条改定を力ずくでやろうとしていることは、大問題です。政治モラルの問題もありますね。森友・加計問題、教育勅語の肯定の問題など、たくさんの問題がある。それから今年は自然災害が相次ぎました。従来の延長線上ではない抜本的な方策を、専門家の知恵も結集して、政治の責任で行う必要があるという問題提起をしていきたいと思っております。

志位和夫さん プロフィール
しい・かずお 1954年千葉県生まれ。1979年東京大学工学部物理工学科卒業。現在、日本共産党中央委員会幹部会委員長、衆院議員。


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