日本でプロ野球ドラフト会議が行われていた日、海の向こうではMLBのシカゴカブスのダルビッシュ有投手が、シリアで武装勢力から解放されたジャーナリスト安田純平さんの「自己責任」批判に反論するツイートを続けた。ダルビッシュ投手は2018年10月25日夜(日本時間)、ツイッターに「一人の命が助かったのだから、自分は本当に良かったなぁと思います」と投稿した。「世界のどの国も知らんぷりだったらどうするんだろう」ダルビッシュ投手はさらに、「自己責任なんて身の回りに溢れているわけで、あなたが文句をいう時もそれは無力さからくる自己責任でしょう。皆、無力さと常に対峙しながら生きるわけで。人類助け合って生きればいいと思います」と続け、自ら危険な紛争地帯に赴いたことを理由とした安田さんへの「自己責任論」バッシングを批判した。このツイートには賛同、批判ともに多くのリプライが寄せられたが、その後もダルビッシュ投手はアカウントで、「日本が戦争していてたくさんの人が殺されているなかで世界のどの国もが知らんぷりだったらどうするんだろう?って妻と話してました」と投稿し、あわせてルワンダ内戦の歴史に言及、「危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことを勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります」と、危険な紛争地帯の実態を伝える必要性を訴えた。またこうした安田さんへの批判をめぐるツイートの合間にも、「北海道日本ハムはまたまたいいドラフトでしたね」と、吉田輝星投手らが指名された古巣日本ハムのドラフト会議の結果にも興味を示していた。
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