2024年 4月 27日 (土)

マラソンの好記録を支える「ペースメーカー」 タブーから「欠かせない存在」へ

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高橋尚子さんの世界記録は男性ペースメーカーがサポート

   国際大会では、男女同時スタートの男女混合レースがあり、世界的な「高速コース」として知られるベルリンマラソンもそのひとつだ。ベルリンマラソンでは、女子選手のペースメーカーとして男子選手が付くケースもある。また、周囲の男性ランナーから女子選手の身を守ることを目的としたガードランナーを起用し、複数のランナーが女子選手を囲んで走るというケースもみられる。

   2000年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんが、2001年9月にベルリンマラソンに出場した際には、男性のペースメーカーが高橋さんを牽引し、複数のガードランナーが高橋さんの脇を固めた。結果、高橋さんは2時間19分46秒の、当時の世界新記録を樹立した。

   ペースメーカーはあくまでも記録を作るために大会主催者が起用するもので、記録よりも勝負が重んじられる大会にはペースメーカーは存在しない。まして、国際オリンピック委員会(IOC)や国際陸上競技連盟が主催する五輪、世界選手権などではペースメーカーが起用されることはない。

   影の存在から公の存在となって15年。今やマラソンレースに欠かせない存在となったペースメーカーが、今後控える2020年東京五輪マラソン代表の選考レースを盛り上げる演者のひとりである。

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