2024年 4月 19日 (金)

換気していれば爆発防げたのか 「スプレー100缶超ガス抜き」報道、業界団体の見立ては

   札幌市内の爆発事故で、不動産会社の店員が除菌消臭スプレー100缶以上のガス抜きをしていたと報じられ、ネット上で驚きの声が上がっている。

   換気扇を回すなどの対策をしていれば防げるのかについて、J-CASTニュースでは、業界団体に話を聞いた。

  • 日本エアゾール協会では、HPで注意呼びかけ
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「店でガス抜きすれば、処理費用が安くなる可能性」

   テレビで流れた映像などを見ると、周囲に破片が飛び散り、建物の跡形もない。2018年12月16日夜に発生した爆発事故は、その凄まじさでネット上でも大きな話題になった。

   各メディアによると、建物に入居する「アパマンショップ平岸駅前店」に当時、従業員が2人おり、ゴミに出すため、店内で消臭スプレーに穴を開けてガス抜きをしていたという。従業員が作業を終えた後に手を洗おうとして、湯沸かし器を点けたところ突然、爆発が起きたとの報道もあった。

   この事故で、建物内の居酒屋なども含めて、42人が重軽傷を負ったと報じられている。これだけの爆発にも関わらず、17日夕現在では、死者は出ていない模様だ。

   札幌市の事業廃棄物課は同日、アパマンショップの店では、産業廃棄物になる事業系のゴミを出していたと取材に明かした。消臭スプレー缶は、金属くずの扱いになるという。

「事業系ゴミは、店と処理業者が個別に契約しており、ゴミ出し前にガス抜きをするかどうかは、契約で決められているはずです。どちらがやるべきかについては、市のルールはありません。ガス抜きは手間がかかりますので、店ですれば、処理費用が安くなる可能性はあると思います」

   なぜ従業員がガス抜きをしていたのかなどについて、店を運営するAPAMAN(東京都千代田区)では、「事故の件については、事実確認している状況です」と総務部の担当者が取材に話した。

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