2019年 5月 23日 (木)

サザンがTSUNAMIを再び歌う日 「平成の区切り」で封印は解かれるのか

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   突如として三陸海岸などを襲った2011年3月11日の大津波は、災害が相次いだ平成にあっても、ひときわ強いインパクトを残した。東日本大震災では、津波の犠牲者を含めて、死者・行方不明者は2万人近くに上っている。

   そんな中で、平成を代表するサザンオールスターズの大ヒット曲「TSUNAMI」は、曲名による受難が続いている。18年に入って、アルバムで解禁されたものの、未だライブでは歌われないままだ。

  • TSUNAMIは、曲名による受難が続く
    TSUNAMIは、曲名による受難が続く

「リクエストがあっても、なぜか曲を流せなかった」

   「曲のリクエストがあったことをスタジオで紹介しました。しかし、自分でもなぜか分からないのですが、曲を流せませんでした」。元中学校教師の佐藤敏郎さん(55)は、宮城県女川町内のラジオ放送局、女川さいがいFM(現在はオナガワエフエム)の番組「大人のたまり場」で2015年3月3日、パーソナリティを務めたときの様子をこう話す。

   リクエストには、母親を津波で亡くした埼玉県内の40代男性から「変に気遣いされると、苦しくなることがある」とのメッセージが添えられていた。佐藤さん自身も、小学6年生だった次女を津波で失っており、「非常にこの気持ちは分かります」と紹介した。番組プロデューサーの大嶋智博さんも、曲のCDを用意していた。

   しかし、スタジオに集まった町民らの顔色や場の空気を感じて、放送で流すのをいったん見送った。TSUNAMIという言葉で、つらい記憶が蘇る人もいるかもしれない...「今日はまだかけられるときではない」と。

   シングルCDで200万枚以上のセールスを挙げたTSUNAMIは、サザンで一番好きだとする人も多い曲だ。大手の第一興商が18年11月に発表した「平成カラオケランキング」では、12位に入っている。ほかの調査では、SMAPの「世界で一つだけの花」と並ぶ平成の人気曲に挙げられており、震災がなければ、もっと上位に入っていたはずだ。

   ところが、メディアでは、震災の直後からTSUNAMIが流されることがなくなり、事実上の自粛が行われた。曲をカバーするミュージシャンもほとんどいなくなり、カラオケでも歌う人が少なくなったとの報道も出ている。

   それと同時に、サザンも、ライブで歌うことがなくなった。

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