プロ野球・ソフトバンクの武田翔太(25)、大竹耕太郎(23)、オリックスの宮崎祐樹(32)が、SNSで異口同音にファンに苦言を呈している。選手みずから声を上げざるをえないほど、度を越したマナー違反があったためだ。インクで汚れた腕、破かれたカード福岡・春日球場で自主トレをする武田、大竹の両選手。トレーニングの様子は公開され、ファンも無料で見学できた。しかし、サインをめぐりトラブルがあったようだ。武田は2019年1月7日、インスタグラムで「今日は帰りの時一部のサイン貰いに来てた人のマナー悪かった」と指摘し、「今後同じ状況が続くのであれば少し考えます」と報告した。大竹も同日のインスタグラムで、インクで汚れた自身の腕の写真とともに、「こんな感じで手についたり、服についたりするのでサインはペン先を向けないで頂けると助かります 人が多い時は特に」と呼びかけた。窮状を訴えたのは、2人だけではない。DeNAの宮崎敏郎(30)と自主トレをする宮崎祐樹選手も1月20日、インスタグラムで「ファンあってのプロ野球。なのはわかってます」と切り出し、こう続けた。「サインを書いて貰えなかったからと言って、カードを破り捨てましてや大学の敷地内に投げ捨て、次の練習に移る選手に対して『死ね』と罵声を浴びせる。。これは間違ってると思う」投稿には、無残に破かれた宮崎敏郎の野球カードが添えられていた。自主トレ中は選手が「無防備」に「サインを求めるファンのマナー違反は昔からあります。ただ、ファンの近くだと選手には球団職員や警備員が帯同するのが一般的なので、大ごとにはなりづらいです」スポーツ取材経験の長い記者は22日、J-CASTニュースの取材にこう話す。しかし、キャンプ・シーズン期間と違い、自主トレ中は「無防備」になりやすく、ファンが過激化しやすいという。「ただ一般的なファンであれば今回のような暴挙はしないはずなので、転売目的でサインを求めるような人の仕業かもしれません」(前出・記者)「ファンあってのプロ野球」だが、「選手あってのプロ野球」でもある。
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