2019年 2月 21日 (木)

「火つけて捕まってこい!」暴言・明石市長への非難相次ぐ 一方で「熱い市長なんやなぁ」との声も

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   兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が市の幹部に暴言を吐く様子が録音され、その内容が2年後になって地元紙などに報じられた。

   市民の命に関わると言いながらも激しく罵倒しており、その激高ぶりについて、ネット上で論議になっている。

  • 後援会も発言について言及(泉氏のフェイスブックから)
    後援会も発言について言及(泉氏のフェイスブックから)

「パワハラという以上に、酷い発言」と認めて謝罪

「7年間、何しとってん。ふざけんな!」「楽な商売じゃ、ほんまお前ら。あほちゃうか、ほんまに」。

JR明石駅前の国道拡幅で用地買収が遅れているとして、定年後に再任用された市の技術担当理事(65)が2017年6月14日夕に市長室に呼ばれ、泉氏がこう怒鳴った。

   理事は、「すみません」と謝ったが、泉氏の怒りは収まらない。「すまんで済むか、ほんなもん。立ち退きさせてこい、お前らで」と告げると、こう言い放った。

「今日、火つけてこい。今日、火つけて捕まってこい、お前、燃やしてしまえ! ふざけんな。行ってこい、燃やしてこい、今から建物。損害賠償、個人で負え!」

   新聞各紙が1月29日にウェブ版などでもこの録音内容を報じると、ニュースのコメント欄などでは、市長への非難の声が続出した。まるで放火を教唆しているみたいだとして、市長の辞職を求める声も相次いだ。

   泉氏は、NHKディレクターや弁護士、旧民主党の衆院議員を経て、11年の市長選で初当選しており、現在は2期目だ。19年4月の統一地方選で行われる市長選に、3選を目指して18年12月に出馬表明している。

   この騒ぎを受け、泉氏は19年1月29日、記者会見して、暴言の事実を認めた。録音は前日に初めて知ったといい、「パワハラという以上に、酷い発言だった」として、頭を下げて謝罪した。

「思ってても言ったらダメ」「役人が悪いよ」と賛否

   泉氏は、拡幅工事の終了予定から半年が過ぎてイライラしていたと説明したが、言葉そのものには意味がないとして犯罪教唆は否定した。日常的にパワハラを行っていたことも否定した。

   責任を取って自らを処分するとしたものの、市長辞職は否定し、「有権者の判断を仰ぎたい」と出馬表明も撤回する考えはないことを明らかにした。

   神戸新聞などでは、その後、録音の一部を公開したほか、そのほかの部分も詳報した。

   それによると、泉氏は、自分の家を売って1000万円を市に支払うよう理事に促したほか、現場の担当者も辞めて賠償すべきだとも言ったという。

   一方、国道の交差点では、死亡事故が起きているとして、「市民の安全のためやないか」「そのためにしんどい仕事するんや、役所は」と理事を諭したほか、「行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ」とも漏らしていた。

   明石市の広報課にJ-CASTニュースが1月29日に聞いたところ、理事は、火をつけろと泉氏が言ったことは行き過ぎだと感じたとしながらも、自分が担当する工事が遅れたのは事実であり、泉氏の発言はパワハラとは思っていないと話したという。

   理事は、自分は録音していないとし、今回のことに驚いているとした。暴言を浴びたときは、ほかに市長の秘書がいたが、原則として重要な会議以外は録音しないとしている。泉氏の暴言が発覚したのは、新聞4紙が関係者から入手などと報じたことがきっかけだった。

   ネット掲示板やツイッターなどでは、当初は泉氏への非難が多かったが、その後の続報を受けて、賛否が分かれるようになっている。

   「思ってても言ったらダメ」「容認されるものではない」と厳しい声は依然多い一方、「仕事サボっていた役人が悪いよ」「熱い市長なんやなぁって分かるな」といった声も出ていた。

   なお、任期満了に伴う4月の明石市長選は、現職の泉氏のほか、前職で兵庫県議の北口寛人氏(53)も出馬表明している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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