2024年 4月 20日 (土)

AKB総選挙見送りで「得するメンバー」「損するメンバー」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   AKB48グループで最大のイベントともいえる、恒例の「選抜総選挙」が2019年は開催されないことになった。公式ブログで3月13日に発表された。総選挙は09年から毎年開催されてきたが、開催見送りは今回が初めて。

   多くのメンバーがSNSなどで「寂しい」とこぼしたが、その立場によって受ける影響は様々だ。

  • SKE48の須田亜香里さん(2018年8月撮影)。「2位」の看板をさらにもう1年使えることになる
    SKE48の須田亜香里さん(2018年8月撮影)。「2位」の看板をさらにもう1年使えることになる
  • SKE48の須田亜香里さん(2018年8月撮影)。「2位」の看板をさらにもう1年使えることになる

「色々なことの整理、説明ができていない中での開催はもちろんできない」

   総じてメンバーの心境は複雑だ。過去に唯一3連覇を果たしたHKT48の指原莉乃さん(26)は、ツイッターで「公式な見解ではなく私個人の受け取り方」だと断りつつ、

「総選挙でみなさんに知ってもらえた自分としては...総選挙に向けて努力しているメンバーもファンの皆さんのこともわかっているので複雑です...。色々なことの整理、説明ができていない中での開催はもちろんできないので仕方がないと思っています。みなさんが周りに『応援している!』と胸を張って言えるようなグループでないといけないですよね」

などとして、NGT48をめぐる諸問題が解決しない限り、開催は困難だとの見方を示した。

   そんな中でも、ツイートで喜びをにじませたのが、前回(18年)2位に入ったSKE48の須田亜香里さん(27)。過去の総選挙について

「賛否の声もあるイベントだったかもしれないし 私は選挙シングル以外はライトの当たらないポジションにいる期間も長くてファンの方を何度も悲しませたはずなのに それでもよじ登ろうとする私を見て投票で力を貸してくれた全ての方へ改めて感謝しています!」

などと感謝を述べながら、

「では皆様、心置きなくもう一年AKB48世界選抜総選挙2位の須田亜香里です! って言わせていただきますね!笑」

とも。須田さんは18年に発売した写真集の売れ行きが不振だったことが話題になった。その背景として、須田さんを2位に押し上げたファンの資金が尽きた可能性が指摘されていた。仮に19年に総選挙が行われた場合、2位を維持するだけの資金力が残っているか不安視する向きもあった。こういったことを背景に、ファンの新たな負担なしで「2位」の看板をさらに1年間使えることになったことは、須田さんにとっては大きなメリットだと言えそうだ。須田さんは、

「私たちアイドルに出来ること私がしたいことは前向きに頑張る姿を見せる。それだけです」

とも付け加えた。

   それ以外にも、開催見送りがプラスになるとみられるのが、村山彩希(ゆいり)(21)さん。村山さんは、4年連続でAKB48劇場の公演に最も多く出演し、一部では「シアターの女神」の異名を持つが、総選挙には4年連続で不出馬だった。ファンの間でも村山さんの出馬の是非については賛否両論あり、村山さんは「AKB48グループ新聞」19年3月号のインタビューで

「今、この先、自分でも、自分がどうするか分からないのですけど...たぶん今年も出ないと思います」

   と胸の内を明かしていた。少なくとも19年については、この葛藤から解放されることになる。

「神セブン」入り濃厚だったメンバーは...

   すでに目標順位を表明しているメンバーにとっても、開催見送りは様々な影響を与えそうだ。「できるならば、ナンバーワンを目指したいです」と宣言したのが、18年は4位だったNGT48の荻野由佳さん(20)。選挙戦では1位になる可能性がある人には特に注目が集まるが、山口真帆さん(23)をめぐる一連の事案が解決されないままでは強い逆風にさらされる可能性が高い。開催が見送られたことで、批判にさらされる機会が減った面もあると言えそうだ。

   18年は10位だったHKT48の田中美久さん(17)は、上位7人の「神セブン」入りを掲げた。同じくHKTから参加し、18年は3位だった宮脇咲良さん(20)と9位だった矢吹奈子さん(17)は、日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」専任のため19年は出馬しない見通し。2人分の「ポスト」が空くのに加えて、先輩と同期にあたる2人の票が田中さんに流れるとの見方もあり、「神セブン」は比較的現実的だとの下馬評もあった。開催見送りは目標達成の機会損失だといえそうだが、田中さんは

「私は総選挙で上げてもらった身ですが、今回は開催されないかもなとも、思ってもいました。準備をされていた方々には残念ですが、私はこの決断に納得してます」

と冷静なツイートをしている。

前回不出馬メンバーは「とても後悔」

   田中さんが指摘しているように、総選挙は若手のメンバーが知名度を上げる機会でもある。その意味では、開催見送りが大きな機会損失になりそうなのがAKB48の矢作萌夏さん(16)だ。矢作さんは18年5月に劇場デビューを果たしたばかりにもかかわらず、19年1月にはソロコンサートが開催され、写真集の発売が決まるほどの注目株。3月13日発売の新曲「ジワるDAYS」の表題曲の選抜メンバー22人の中にも選ばれた。18年の総選挙では120位圏外だったが、19年は大幅に順位を伸ばすとみられていた。

   18年は不出馬だったが「正直、今年はするつもりでいました」というHKT48の村重杏奈さん(20)は、

「総選挙が全てではないですがファンの方と団結できるイベントなので、、去年、立候補しなかった事を今とても後悔しています」

と悔やんだ。

   村重さんは11年に加入した1期生。19年1月のコンサートでは、家賃が3万5000円であることを明かした指原さんとのやり取りが話題になったほか、4月10日に発売されるHKT48の新曲では、「12秒」(15年4月発売)以来4年ぶりに表題曲の選抜メンバー入りしていた。村重さんにとっては、17年の100位から大きく順位を伸ばせると見込んでいた矢先の開催見送りだった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中