2019年 11月 21日 (木)

狩猟町議の炎上写真は、本当に「命の軽視」なのか あるハンターが異論を唱えた理由

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   福井県高浜町議会の児玉千明議員が、フェイスブックなどに獣肉や自身の写真を掲載し、「命を軽視するような行為」で不適切だと批判された問題。2019年3月14日に福井新聞が報じ、ネット上で議論が巻き起こっている。

   一方、今回の炎上騒動をめぐり、一部の狩猟関係者からは「笑顔で写真を撮ったりするのは、動物への敬意があってこそ」などと異論が出ている。

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「命をなんだと思っているのでしょうか」

   14日の福井新聞の報道などによると、東京の動物愛護団体が児玉議員の辞職を求める要望書を議会事務局に送付。昨秋までにフェイスブックに投稿した自身の写真や文章を問題視しているという。獣肉の塊がぶら下がった前で包丁を持ったり、鹿の革製の蝶ネクタイを身に着けたりして、白目をむいて写ったものなどがあるとされている。写真などは報道の出る前からネット上で広まり、「炎上状態」になっていたとみられる。

   出回っている児玉議員の白目の写真に対し、ツイッター上では

「最低です。動物を殺しその横でふざけ顔をして命をなんだと思っているのでしょうか」
「死体の横でこの顔ができる町議員。この人に何の期待が持てる?」

など、批判の声が相次いだ。

   一方、児玉議員の炎上状態に対し、狩猟関係者からは「笑顔で写真を撮ったりするのは、動物への敬意があってこそなんです」「『命の軽視』というほど強い言葉で弾劾するべき事柄ではない」などと異論が相次いだ

狩猟関係者からの異論

   ハンター経験のある「主夫太郎」さんは2019年3月15日、ブログで「児玉千明議員の炎上~ハンター目線も含めて~」と題した記事を公開。児玉議員が投稿したとみられる、2枚の写真を引用したうえで、

「この白目をむいている顔が『命を軽視している』証拠だというのが動物愛護の人達を含めた一般の方々の意見でした。(中略)少なくてもこの写真からだけでは命を軽視しているように僕には見えませんでした」

と主張した。

   そして、写真に関して主夫太郎さんは「実に綺麗にさばいていると思いますよ。毛もつかないように丁寧にお水使いながら捌いたんじゃないかな。もちろん最初(注:1枚目の写真)の熊も実に綺麗に扱って丁寧にお腹を割いている気がします」と持論を展開した。水を使って丁寧に内臓を処理しているのだろうとみており、「一度獲物を獲ればわかりますがお腹の中は血だまりができ、丁寧に処理しないと写真ではこんなに綺麗に骨まで見えません」と指摘していた。

解体は「忍耐と敬意がないと決してやり遂げられない」

   J-CASTニュース編集部では3月15日、ブログを執筆した主夫太郎さんに取材をした。主夫太郎さんは「ハンターの視点としてこれが『命の軽視』というほど強い言葉で弾劾するべき事柄ではないと説明できたらいいなと思った」とブログ執筆の思いを明かしてくれた。

   主夫太郎さんは「一般の方々は解体というものがどういう過程で行われどれほど大変なことかご存知ないと思います」と主張し、「丁寧に作業することに多くの忍耐と獲物に対する敬意がないと決してやり遂げられないことをご存知ないのだと思います」と呼び掛けた。

   ハンターとそれ以外の人々のギャップを完全に埋めるのは無理だとしつつも、「一般の方々が知らない、気付かない視点から『ハンターとして命を大切にしている』という説明をいくらかでも加えられればと思い今回のブログを書いてみようと思いたちました」としていた。

「ネット上での展開はこの強い言葉を使用しての『いじめ』に近く、なにも生み出しません。動物愛護の方々は辞職を要求した様子ですが、決してそんなことで動物は救われませんし、もちろん人間だって誰一人救われません。ネット上の娯楽として一つ事柄が過ぎてゆくだけの気がします。そのことに疑問を呈したいと思ったのもブログを書いてみようと思った理由です」(主夫太郎さん)
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