2024年 4月 26日 (金)

スポーツ各紙からも「四面楚歌」に 山口真帆事件、鎮火失敗したNGT運営の大誤算

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   「運営しどろもどろ...」(デイリースポーツ)、「会見で『火に油』」(スポーツ報知)、「大炎上」(スポーツニッポン)―― 会見から一夜明けた2019年3月23日、スポーツ各紙はそろって運営側を厳しく批判した。

   NGT48・山口真帆さんへの暴行事件発生から100日余り。第三者委員会の報告と22日の会見で、運営側としては問題収束への目途をつけることを目指した。だが、ふたを開けてみれば、山口さんからの「生反撃」もあり、メディアからも「AKBグループ全体が岐路に立たされている」(報知)と、極めて辛い評価を受けることとなった。

  • 23日付のスポーツ各紙。総じて厳しい論調が目立つ
    23日付のスポーツ各紙。総じて厳しい論調が目立つ
  • 23日付のスポーツ各紙。総じて厳しい論調が目立つ

山口さん側の発言大きく取り上げ...「爆弾ツイート」

   23日付スポーツ各紙は、いずれも芸能欄の紙面を大きく割いて、今回の会見を伝えた。その大見出しを抜粋する(以下、いずれも首都圏版)。

「NGT運営側 会見で『火に油』」「ツイート生反撃 山口真帆脱退も」(報知)
「山口真帆怒りの5連続ツイート NGT"激情"運営側会見にリアルタイム反論」(サンケイスポーツ)
「NGT運営大炎上 会見中に!!山口真帆爆弾ツイート」(スポニチ)
「リアルタイム次々と NGT山口怒りの反論」(日刊スポーツ)
「山口『なんで嘘ばかり』 運営しどろもどろ...」(デイリー)

   程度の差こそあるものの、山口さん側の「反論」に重点を置き、運営側に批判的な論調だ。

   今回の会見で、運営側は第三者委報告で、実に12人のメンバーがファンと「つながり」を持っていることを指摘されたものの、証拠がないことなどを理由に「不問」に。メンバーらとコミュニケーションを取りながら、事態の解決を目指す考えを示した。

   こうした方針に対し、たとえばデイリーは「これが解決策?『とにかくコミュニケーション』」の小見出しを打ち、本文中でも「具体性を欠くもの」と疑問視。また、第三者委報告書への態度を「一種の"ダブルスタンダード"とも思える回答も飛び出した」とするなど、かなり辛い点をつける。

   報知も、「最後まで矛盾に答えることができなかった」と総括した。

新潟日報「具体的な方法などは示さなかった」

   また山口さんの発言を「爆弾ツイート」と形容したスポニチは、困惑した様子で投稿を確認する松村匠・AKS取締役らの姿をメーン写真に取り上げた。サンスポは関連する5本の投稿を全文掲載。これに対する松村氏の反応を「歯切れが悪かった」と突き放す。ニッカンも、「運営のコミュニケーション不足を露呈した」と手厳しい。

   芸能担当者によるコラム欄も、そろって辛口だ。「万全期した会見で事態はさらに悪化」のタイトルで、「これでは山口も納得できない」「解決の糸口は全く見えない」と論じたスポニチをはじめ、サンスポも、第三者委報告を受けて「まとめだし」などの握手会をめぐるビジネスモデルが「崩壊危機」にあるとし、「どう落としどころをつけるのだろうか」。

   1面半をまるまるこの問題に割くなど、最も大きく取り上げたのが報知だ。論調も総じて厳しく、記事の末尾は「『会いに行けるアイドル』AKBグループ全体が岐路に立たされている」と、AKB48G全体に批判の矛先を向けた。

   スポーツ紙以外では、地元紙・新潟日報がやはり大きく会見を取り上げた。23日付の紙面では「ずさん運営を謝罪」と大見出しを打つ一方、再発防止策については「具体的な方法などは示さなかった」と評し、小見出しでも「事態収束の思惑外れる」との見方を示した。

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