2024年 4月 26日 (金)

川崎・児童ら殺傷事件と「拡大自殺」 精神科医に関係の有無を聞いた

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「欲求不満ある人が増えており、社会的孤立を防ぐしかない」

「犯人の経歴、人柄は詳しく分かっていませんが、自らの人生がうまくいかず、社会や世間が悪いと他責的な傾向が強いように思えます。拡大自殺をする人は、人生に絶望しており、社会への復讐感情が強いことが特徴です。おとなしく死ぬのはイヤだと思い、誰でもいいので巻き添えにして、打ち上げ花火を上げて死ぬパターンです」

   アメリカでは、学校で銃を乱射した後に自殺する典型的な拡大自殺があるが、日本でも、1930年代にあった「津山三十人殺し」のほか、最近では、2015年6月に東海道新幹線内で起きた焼身自殺事件がそれに当たると片田さんは言う。

「社会に対して欲求不満を持つ人が多くなってきていますので、今後は日本でも増えていくと思います。こうした人は、精神が不安定で、破滅的な喪失体験に見舞われやすいですね。たとえ、優しく接したとしても、自己愛の強い人は、自分はもっと報われていいはずだと思ってしまいます。対策としては、欲求不満をできるだけ少なくするために、社会での孤立を防いだりするしかないでしょう」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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