2019年 6月 26日 (水)

「モンスター」井上尚弥が、絶対王者になるために必要なものとは

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   「モンスター」井上尚弥(26)=大橋=の次戦が世界中から注目を集めている。

   WBA、IBF世界バンタム級王者の井上は、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネア(36)=フィリピン=との対戦を予定しているが、開催地を巡って争奪戦が繰り広げられている。トーナメント主催者の意向によって米ラスベガスでの開催が有力視されているが、日本開催ならば大坂・京セラドームでの開催プランも浮上している。

   WBSSの初戦、準決勝で立て続けに早期KO勝利を収め、井上の世界的評価は急上昇している。軽量級離れした一撃必殺のパンチ力は、海外でも広く知られ、ボクシングの本場・米国や欧州のメディアで大きく取り上げられるようになった。その中にはフィリピンのレジェンド、マニー・パッキャオ(40)=フィリピン=と比較する記事も見られ、今やアジアを代表する世界的ボクサーのひとりとなっている。

   日本のボクシングファンの期待にことごとく応え、かつてないほど世界的評価を受ける井上だが、今後、どれほどの記録を打ち立てるのだろうか。ファンも気になるところだろう。井上は先日、ラジオ番組に出演した際にボクサーとしてのゴールを「35歳」とし、最終的に「フェザー級」を目指していることを公言した。年齢的にはあと9年、階級でいえば残されるのはスーパーバンタム級とフェザー級。防衛回数か複数階級制覇か。「モンスター」の次なる選択はいかなるものになるのだろうか。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)

完ぺきなレコードを誇ったメキシコの「精密機械」

   1990年代に軽量級の絶対王者として君臨したひとりのメキシコ人ボクサーがいた。その名はリカルド・ロペス。左腕を高く上げて突き出す独特の構えで鉄壁のガードを誇り、破壊力抜群のパンチ力を持ったボクサーだった。多彩なコンビネーション、一撃で仕留めるアッパーを武器にKOを量産し、世界の軽量級ボクサーを震え上がらせた。

   プロキャリア52戦51勝(37KO)1分。アマチュアでは40戦全勝なので、ロペスはボクシングのリングで負けたことがないということになる。1990年10月にWBC世界ミニマム級王座を獲得し、同王座を9年間にわたり21度も防衛した。この他にミニマム級でWBA、WBO、ライトフライ級でIBF王座を獲得し、世界王者のままグローブを置いた。この時代、米国では中量級、重量級に比べて軽量級の人気がなく、メガファイトに恵まれなかったものの、「パウンド・フォー・パウンド(PFP)はロペスのためにある」とも言われるほど世界的評価が高かった。

   ロペスの身長は165センチで、井上の身長と同じもの。パンチ力に関して言えば、井上に劣るだろうが、そのスピード、キレ、タイミングは間違いなく世界一級品で、軽量級ながら70%を超えるKO率がパンチの強さを物語っている。当時、バンタム級並みのパンチ力があるといわれながらもロペスは頑なに階級を上げることはなく、ライトフライ級でリングの上がったのは最後の3試合のみ。望めば複数階級の制覇が可能だといわれていたが、ロペスは2階級制覇にとどまった。

   ロペスは王座の長期防衛にこだわったわけではない。ロペスが強いこだわりを見せていたのがボクサーとしての健康管理だ。ロペスはスパーリングの際、自身よりも体重のある選手とは決してグローブを交えることがなかったいうほど徹底していた。世界王者のまま引退した理由も健康面を危惧してのもので、脳や身体のダメージを受ける前に引退の道を選択したという。

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