2019年 10月 16日 (水)

ゆるすぎ?NHKの「やさしい」ニュースサイトが話題 その狙いは...広報に聞いた

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   「これならニュース読む気になる」「かえってこのくらいの言葉の方が伝わりやすいんじゃないか?」――。NHKが運営するニュースサイト「NEWS WEB EASY」が、にわかに注目を集めている。

   日本語教師らが編集に携わり、通常のニュースを易しい表現に改め、記事を配信する。広報に狙いを聞いた。

  • NEWS WEB EASYより
    NEWS WEB EASYより

ツイッターで5万5000「いいね」

   NEWS WEB EASYは「やさしい日本語」をコンセプトに、外国人と小中学生を想定読者とする。旧日本語能力試験の3、4級レベルの語彙・文法を基準に、通常のニュース記事を書きかえ、例えば次のような記事が配信されている。

「たくさん引用された科学の論文 1番はアメリカで2番は中国」
(通常記事)「科学論文の引用回数 米中が各分野の1位独占 日本はなし」
「ティッシュペーパーが店に少なくても心配ありません」
(通常記事)「ティッシュ品薄!?『値上げ』『花粉症』など要因 冷静な行動を」
「東京オリンピック 工事の人が働く時間を短くしてほしい」
(通常記事)「東京五輪建設現場で過酷な連続勤務 国際労組が改善要求」

   漢字にはふりがなが振られ、難しい言葉にカーソルを合わせると小学生用の辞書の説明が現れる。固有名詞は辞書に載っていない場合が多いため、地名、人名、組織名で色分けする。読解が苦手な人向けに合成音声での読み上げも対応する。

   ツイッター利用者が19年6月6日、サイトを紹介すると、約5万5000の「いいね」(13日現在)を集め、「大人でも読みたくなる」などと好意的な声が相次いだ。

独自システムで記事の難易度判別

「日本に住む外国人の方が増える中、外国人にもわかりやすい『やさしい日本語』で情報を伝えようと、NHK放送技術研究所が行っていた『やさしい日本語ニュースの制作支援システム』の研究開発をもとに、報道局が運用を担う形で、2012年から提供を始めました」

   NHK広報局は12日、J-CASTニュースの取材に、サイト開設の経緯をこう話す。

   NHK放送技術研究所の論文と広報局によれば、記事の編集はデスクと日本語教師が共同で担当。ターゲットの興味や社会性に沿った記事を選び、「やさしい日本語」に書き換える。一文を50文字以内にしたり、複数の意味(可能・自発・尊敬)を持つ受動態「れる・られる」は能動態にしたりと、読者の混乱を招かない工夫を凝らす。

   制作支援システムでは、記事中の語彙(ごい)が旧日本語能力試験の何級レベルに該当するかを自動的に判別し、原稿全体の難易度も判断できる。

   サイトの閲覧数は年々増加し、「日本語の勉強に役立ったという声が多く寄せられているほか、日本語学校の教材として使われることも多いようです。また、日本にお住いの大使館の方が、日本語の勉強に役立つとして自分の国に紹介してくれたケースもありました」(広報局)

   今後も読者の声をもとに、さらなる改善をしていくとした。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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