2019年 12月 15日 (日)

ドネアは井上尚弥のパンチに耐えうるのか WBSS決勝戦に世界が注目

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   「モンスター」井上尚弥(26)=大橋=を巡って世界的プロモーターが争奪戦の様相を呈している。米メディアによると、米国のトップランク社CEOで大物プロモーターのボブ・アラム氏(87)が、井上との契約に向けて本格的に動く構えを見せているという。その一方で英国の大物プロモーターであるエディ・ハーン氏(40)も井上との契約を熱望しており、世界的プロモーターが「モンスター」に熱い視線を送っている。

   ボクシングの本場・米国の各メディアが格付けするパウンド・フォー・パウンド(PFP)で、井上はここ最近、常に上位に名を連ねる。世界的評価は上がる一方の「モンスター」は、次戦のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝戦で世界中の注目を集めることになるだろう。世界5階級制覇のWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36)=フィリピン=との決勝戦は、井上のキャリアにとっても重要なものになる。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)

36歳の劣らぬパンチ力と5階級制覇の経験

   ドネアはフライ級からフェザー級までを制覇し、第2のパッキャオとしてフィリピンのボクシング界を牽引してきたレジェンドだ。軽量級離れした破壊力を誇る右ストレート、左フックを武器に米国のリングでKOの山を築いてきた。一撃必殺のパンチと、フィリピンの国民的英雄で元世界王者のフラッシュ・エロルデ氏をかけて「フィリピンの閃光(フラッシュ)」の愛称を持つ。

   決勝戦を前にして、井上とドネアの10歳という年齢差を指摘する声が見られるが、36歳のドネアに顕著な衰えは感じられない。2018年4月にカール・フランプトン(32)=英国=とWBO世界フェザー級暫定王座を争い、判定負けを喫した。それでも次戦のWBSS初戦、準決勝では2試合連続でKOしている。スーパーバンタム級、フェザー級では判定にもつれる試合もあったものの、適正とされるバンタム級では無類の強さを誇り、パンチのキレに衰えは見られない。

   ドネアの気がかりとなる点といえばその「耐久性」だろう。井上は現在、8連続KO中で、ここ3試合に限れば、最長ラウンドは前回エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=戦の2回だ。世界の強豪は井上の強打に耐え切れず、早々とキャンバスに沈んでいる。ドネアもまた、これまでの対戦相手同様に早いラウンドで仕留められてしまうのだろうか。井上のパンチ力に耐えるだけのタフさを持ち合わせているのだろうか。

プロ45戦でKO負けは1試合のみ

   ドネアのこれまでのキャリアを見ると、プロ45戦のキャリアでKO負けはわずか1試合のみ。2014年10月に行われたWBA世界フェザー級王座統一戦でニコラス・ウォータース(33)=ジャマイカ=に6回KO負けしたのが、プロキャリアで初のKO負けだった。ウォータースはフェザー級でも屈指のパンチャーで、さすがのドネアもフェザー級の強打には耐えられなかった。

   ドネアのボクシングスタイルは、オーソドックスながら一発を狙っていくタイプである。手数はさほど多くなく、パンチの当てカンに優れている。伸びのある右ストレートは、遠い距離から伸びてくる。中間距離、至近距離からは、しなるような左フックがアゴをとらえる。まさに閃光のような一瞬のスキをも逃さないパンチは、井上にとっても脅威となるだろう。

   パンチ力、防御技術、スピードや現在の勢いなど、総合的にみれば井上の勝利は動かないだろう。ただ、米国でビッグマッチを経験してきたドネアのキャリアは決して侮ることは出来ない。井上との決勝戦に向けて「彼ができることは自分もできる」と自信をのぞかせるフィリピンのレジェンド。ドネアの「閃光」に対して井上の「モンスターパンチ」。世界の軽量級シーンの世代交代なるか。世界中の注目を集める。

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