2024年 4月 26日 (金)

「れいわ」「幸福」は諸派扱い?政党待遇? 参院選「党派」表、メディアで違いが

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   参院選が公示された。主要新聞社各社は公示当日の夕刊で、党派別の立候補者数(昼過ぎ現在の数字)を一覧表にして掲載した。

   表部分の「党派名」欄を見比べると、社によって違いが確認できた。前日にあった党首(級)討論会(日本記者クラブ主催)に出席した与野党7党以外は「諸派」「無所属」になっている社もあれば、「れいわ新選組」が独立して表記されている社もあった。違いは他にも。各社夕刊の「党派欄」を比較してみた。

  • 朝日新聞の「2019参院選」特設サイトでも「参院選の候補者数」の表が掲載されている(写真右、7月4日19時現在)
    朝日新聞の「2019参院選」特設サイトでも「参院選の候補者数」の表が掲載されている(写真右、7月4日19時現在)
  • 朝日新聞の「2019参院選」特設サイトでも「参院選の候補者数」の表が掲載されている(写真右、7月4日19時現在)

党首(級)討論会に出席したのは7党

   2019年7月4日の各社夕刊(5紙、産経新聞は大阪本社版、他は東京本社版)は、参院選公示が1面を飾った。党派別立候補者数(表記は各社で若干異なる)の一覧表も載せている。

   表に載っている党派名数(無所属などを含む)が最も少ない「9」だったのは、読売新聞と日経新聞。前日の3日に行われた党首(級)討論会に出席した7党(自民、公明、立憲民主、国民民主、共産、日本維新の会、社民)以外は、「諸派」「無所属」だった。この7党は、政治資金規正法と政党助成法に基づく政党要件を満たしている。

   政党要件は、総務省サイトによると、政治資金規正法上の政治団体であって、(1)所属国会議員が5人以上、か(2)所属国会議員が1人以上、かつ次のいずれかの選挙における全国を通じた得票率が2%以上のもの(前回の参議院通常選挙<比例代表選又は選挙区選挙>など3選挙)のいずれかに該当する団体。

   この2紙より「1」多い「10」なのは毎日新聞。「希望の党」が加わっている。希望の党は、所属議員の離党により、6月上旬に政党要件を失った。今回改選を迎えた現職参院議員が1人いたが引退を表明し、新たな候補者も擁立しなかった。

「一人とはいえ国会議員がいる」

   最多の「11」だったのは、朝日新聞と産経新聞。朝日新聞は、毎日新聞と同じ「10」に加え、「れいわ新選組」を入れている。今回改選の山本太郎・参院議員が4月1日(結成会見は10日)に立ち上げたばかりの政治団体だが、朝日新聞が運営するニュースサイト「withnews」の7月1日配信の記事「参院選、山本太郎氏『10人擁立』こだわる理由~(略)」(藤田直央・朝日新聞編集委員執筆)によると、「朝日新聞では今回の参院選報道で、山本さん一人とはいえ国会議員がいる『れいわ』は『主要政党』、国会議員がいない『安楽死』は他の団体とひとくくりで『諸派』として扱います」と説明していた。

   産経新聞も「11」だが、構成は朝日とは異なる。読売・日経の「9」に加え、「幸福実現党」と(「無所属」とは別に)「無所属統一」(立民など4党の野党統一候補)が挙がっている。産経新聞の「東京本社版」でも、7月3日付朝刊1面で同種の表(立候補予定者)を載せており、「11」となっている。

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