2019年 12月 8日 (日)

消費増税でなぜか「お祭り騒ぎ」の日本 テレビはカウントダウン、ネットは「イヤッッホォォオオォオウ」

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   消費税率が8%から10%に引き上げられた。軽減税率が新たに導入される一方で、キャッシュレス決済によるポイント還元事業も行われるため、「実質税率」が数段階になるなど混乱も起きているが、人々の中には「お祭り」として楽しむ向きもあるようだ。

  • キャッシュレス還元が始まった(10月1日撮影)
    キャッシュレス還元が始まった(10月1日撮影)

なぜか「ハッピーニューイヤー」が多数投稿

   ツイッターでは2019年10月1日2時ごろから、「#増税チャレンジ」のハッシュタグがトレンド入りした。これは、必要事項を入れると「〇〇診断」を作成できるウェブサービス「診断メーカー」で作られたもので、名前を入力すると、ランダムで消費税率と、それに合ったコメントが表示される。ツイッターでは、そのコメントをつぶやいている例が多いが、診断メーカーとは関係なく、増税前後のレシート写真に加えて、難解な税制への困惑や憤りなどもツイートされている。

   ツイッターでは同様に、診断メーカーで作られた「ハッピーニューイヤー!イヤッッホォォオオォオウ~!!」も話題に。これは以前から存在する「診断」で、名前を入れると、4ケタの数字がランダムに表示されるものだ。この数字を西暦に見たてて、新年を祝う用途が一般的だが、なぜかこのタイミングでも多数投稿。10月1日朝には「イヤッッホォォオオォオウ」が、日本のトレンド1位になった。

   これに加えて、「キャッシュレス還元」もトレンド上位にランクイン。経済産業省が主導する「キャッシュレス・ポイント還元事業」では、中小企業による店舗を対象に、キャッシュレス決済でのポイント還元を20年6月末まで行う。運営形態によって2%または5%が還元され、場合によっては増税前よりも「おトク」になる場合もある。原則はポイント還元だが、主要コンビニなどでは即時値引きで対応しているため、「キャッシュレス還元で安くなった」などとの報告によってツイート数が伸びたのだと思われる。

増税の瞬間、カウントダウンを生中継

   増税を一大イベントとするのは、ネットユーザーだけではない。テレビ各局も「増税の瞬間」をリアルタイムで伝えた。NHK総合は9月30日23時50分から、10月1日0時15分までニュースを編成。ローソン豊島西池袋五丁目店(東京都豊島区)と中継を結び、0時になった瞬間には「消費税率引き上げ10%に」のテロップを流し、店員が値札を差し替える様子を伝えた。

   日本テレビは「news zero」放送中に日付が変わった。番組では、増税の22分44秒前から右上にカウントダウンのタイマーを表示(コーナーによっては表示せず)。品川区内の「大衆酒場 酔っ手羽横丁」から中継し、0時になった直後には、客へ増税の感想を聞いていた。

   テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」では、スタジオと、中華料理チェーン「日高屋」の東銀座店(中央区)、ローソン江戸川瑞江一丁目店(江戸川区)の三元中継で、増税前後の様子を伝えた。日高屋では消費増税に合わせて、ギョーザのリニューアルを実施。30日深夜に東銀座店で記念イベントを行ったが、WBSではそのカウントダウンを生中継していた。各局を見比べて、もっともにぎわっている印象があったのはテレ東だった。

   日付が変わった瞬間、TBSは世界陸上ドーハ大会、テレビ朝日はバラエティー番組「かみひとえ」を放送していたため、いずれも中継は行わず。フジテレビの「FNN Live News α」は、通常より20分遅れの0時スタートで、増税の瞬間は生中継できなかったが、0時5分からローソン世田谷桜新町二丁目店(世田谷区)での中継をスタート。日付をまたいだレシートの違いなどを説明した。

5か月前の「令和改元」と似ている?

   ネットもテレビも大騒ぎする消費増税だが、この構図をどこかで見たような記憶がある。そうだ、改元だ。19年4月30日から5月1日にかけて、平成から「令和」へと変わる際には、テレビ各局がその瞬間までカウントダウン。生前退位とあって、昭和から平成にかけてとは異なる、異例の祝賀ムードに包まれた。ツイッターには「ハロー令和」「平成最後の~」「令和最初の~」といったフレーズがあふれ、まるで新年を迎えたかのような盛り上がりを見せた。

   既視感を覚えるのは筆者だけではないようだ。ツイッターには、

「今年は改元といい増税といい、しょっちゅう年が明けるなあ」
「改元で年末っぽくて増税で年末っぽくて1年が3年分ある感じだ」
「2019年は正月と改元と増税で実質3回年越しがあったようなもの」

といった反応が出ている。

   改元が発表された時には、ゴールデンボンバーらが「令和」と題した楽曲を出して、大きな注目を浴びた。今回も10月1日になった瞬間に、元SMAPの香取慎吾さんが、ソロの楽曲「10%」を配信して話題になっている。消費者の負担が増えるため、増税は歓迎されにくい印象があるが、少なくとも今回については前向きな感想が多く出ているようだ。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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