2024年 4月 26日 (金)

佐々岡カープ、初仕事は「会沢流出阻止」 野村、菊池も「直電パワー」で引き留めなるか?

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   広島の会沢翼捕手(31)が2019年10月10日、マツダスタジアムで会見を行い、国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留することを発表した。3年契約で基本合意した。会沢は今年5月に国内FA権を取得。打てる捕手としてセ・パ両リーグの球団から高く評価され、その去就に注目が集まっていた。今シーズンは選手会長としてチームをけん引。リーグ4連覇は逃したが、個人では126試合に出場し打率.277をマークした。

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会沢のハートをつかんだ指揮官の一言

   広島は2015年以来、4年ぶりとなるBクラス。リーグ3連覇の立役者・緒方孝市監督(50)が責任を取る形で退任し、内部昇格で佐々岡真司コーチ(52)が監督に就任した。チーム再建に向けて佐々岡監督の最初の「仕事」がFA移籍を阻止することだった。広島は、会沢、野村祐輔投手(31)、菊池涼介内野手(29)がシーズン中にFA権を取得しており、他球団へのFAが危惧されていた。

   会沢が残留を決意したひとつの要因とされるのが、佐々岡監督の「直電」だ。佐々岡監督は監督就任会見前日の10月6日に、FA権を取得している3選手に直接電話をし、残留を呼びかけた。会沢に対しては「力が必要だ」との言葉をかけたという。この言葉が会沢のハートをがっちりつかんだようだ。会沢はこの日の会見で「必要だという言葉をいただいてありがたかった」と話している。

   「意中」の選手への直電は、巨人の原辰徳監督(61)が得意とする手法だ。原監督は過去、直電によって大物選手の獲得に成功してきた実績を持つ。2011年にはソフトバンクからFAを宣言した杉内俊哉投手に原監督がサプライズ直電。2013年には広島からFA宣言した大竹寛投手に電話でラブコールを。昨年は、楽天入りが濃厚とみられた岩隈久志投手を「直電効果」で獲得。直電の威力で数々の成功を収めてきた。

熟考中の野村も心を...

   直電の効果は大きく、権利の行使に関して熟考中の野村も心を動かされたようだ。現在、マツダスタジアムで行われている秋季練習に参加中の野村は、指揮官の直電慰留について「言われるのと言われないのでは大きく違います」と話している。現時点で球団との交渉は行っていないが、球団との交渉後すぐにも決断する意向を示している。

   一方、菊池の去就は微妙となっている。菊池はポスティングシステムを利用してのMLB移籍を希望しており、今オフの移籍を視野に入れている。MLB移籍がかなわなくても、国内の他球団への移籍の可能性もある。菊池は「まだ何も決めてません」と話しており、今後は「MLB移籍」、「国内FA移籍」、「残留」の3つの選択肢の中から決断する。

   新指揮官は、原監督のお株を奪うような直電でまずは会沢の流出を阻止。残るは野村、菊池の2人だ。チームの再建に欠かせない主力だけに、球団としても複数年契約などを提示して全力で引き留める構えだ。「人柄」と「行動力」でチームの要を引き留めた佐々岡監督。来シーズンの巻き返しは新指揮官の手腕にかかっている。

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