2024年 4月 20日 (土)

政治家の万歳、手のひらは正面?内側? 歴代首相らのやり方を比べてみると...

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

ニセの「太政官布告 万歳三唱令」の正体

   文書内容の特徴である、万歳三唱の際に右足を半歩踏み出したり、両手を垂直に挙げ、両手のひらを内側に向けたりする動きは、熊日記事によると、1985年前後の酒席で冗談から生まれた完全な創作。文書の万歳三唱令は89年頃に原形が生まれ、最終的に「太政官布告 萬(万)歳三唱令」と「萬歳三唱実施に関する勅令」に整えられた。「勅令」では

   「(略)カツ両掌ヲ正シク内側ニ向ケテオクコトカ肝要ナリ」(漢字表記は現行のものに編集部が変更)などと表記している。

    熊日は初報以外に連載記事も載せており、メンバーらが転勤先などの飲み屋で文書のコピーを周囲に渡し、「普及」に努めた様子も紹介している。のち、99年12月には共同通信が、国立国会図書館に文書は本物なのか、といった問い合わせが相次ぎ、同館が「うっかり信じないで」と注意を呼びかけるという内容の記事を配信。メンバーらはこれを機に「普及」活動を停止したが、その後もネットなどを通して「信じる人」は相次いでいたようだ。

    今回の安倍首相の万歳は、手を「垂直」に挙げて手のひらは「内側」だったが、直立しており、「勅令」にある右足を半歩踏み出す行為は行っていない。果たして影響はあったのか、なかったのか。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中