2024年 4月 19日 (金)

NHKネット同時配信へのハードル 総務省が出した「宿題」とはいったい何か

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すでにラジオは同時配信中

   資金面に加えて、そのままNHK案が実行されれば、民業圧迫につながるのでは、との主張もある。総務省の「考え方」でも、年2回と東京五輪で行われる確認メッセージの非表示について、「協会(編注:NHK)が実施した意見募集において、民間放送事業者から、特例措置を講じることによって、市場競争が阻害されかねないとの懸念が示されている」として、「特例措置は設けないことが望ましいと考えられる」とクギをさしている。なお日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長(日本テレビ会長)は、11月14日の定例会見で、総務省と同じ考えだとの見解を示している。

   テレビでは先行き不透明なNHKのネット配信だが、ラジオでは一足先に行われている。11年9月にサービス開始した「NHKネットラジオ らじる★らじる」では、ラジオ第1、第2、NHK-FMの3局を聴取できる。同時配信はもちろん、「聴き逃しサービス」にも対応している。また、民放主体のradiko(ラジコ)での配信も17年10月から実験的に行い、19年4月からは正式サービスとしてラジオ第1とNHK-FMが同時配信されるようになった(実験時にはラジオ第2も配信)。

   実は、一部のNHK番組は、すでに無料で「見逃し配信」されている。民放キー局各社と広告会社による「TVer(ティーバー)」には、今年8月にNHKも参加し、Eテレの「みいつけた!」や「ハートネットTV」などの一部番組が配信中。これらがリアルタイムでネット視聴できるのは、いつになるのだろうか。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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