2020年 2月 22日 (土)

須田亜香里、あきらめていた「センター」の夢 「もう求めちゃいけないんだって...」【インタビュー】

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   バラエティー番組での活躍も増え、「NGなし」ともいわれるSKE48の須田亜香里さん(28)が、26枚目のシングル「ソーユートコあるよね?」(2020年1月15日発売)で、初めてのセンターポジションに起用された。

   09年11月にSKE48の3期生オーディションに合格して10年強。劇場公演では長い間「3~4列目の隅」が定位置だったが、握手会を通じてファンの支持が増え、18年の「選抜総選挙」では2位にランクイン。満を持しての初センターだ。センターにかける思いや楽曲の聴きどころ、今後の活動に向けた意気込みについて2回に分けて聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)

  • SKE48の須田亜香里さん。26枚目のシングル「ソーユートコあるよね?」(2020年1月15日発売)で、初めてのセンターポジションに起用された
    SKE48の須田亜香里さん。26枚目のシングル「ソーユートコあるよね?」(2020年1月15日発売)で、初めてのセンターポジションに起用された

「代理センター」で「いつかこのプレッシャーを自分のものとして」

―― 18年夏には松井珠理奈さん(22)が休養した影響で、SKE48「いきなりパンチライン」でセンターや、AKB48「センチメンタルトレイン」で宮脇咲良さん(21)とのダブルセンターに立つ機会が多く、「代理センター」としてのパフォーマンスが高く評価されました。今回は「代理」ではありません。感慨などあればお聞かせください。

須田: 「いきなりパンチライン」で代理でセンターに立たせていただくまでは、「センターに立ちたい」と口にしたことはあっても、本当に実現させたい「近い夢」として言葉にできてはいませんでした。「代理センター」に立ってみたことで、「代わりにプレッシャーを背負う」よりは「いつかこのプレッシャーを自分のものとして背負ってみたい」と思っていたので、それがかなったのはすごくうれしかったですね。

―― ファンの皆さんからの反応はいかがですか。

須田: 自分がセンターに立つことで「自分の推しメンのほうがかわいいのに」と思う人が絶対いるだろうと思っていたので不安でしたが、意外と否定的なことは私の耳にはまだ入ってきていなくて、それがすごく自信になりました。「自分でもセンターに立ってもいいんだ」「受け入れてくれる人がいるんだ」と思うことができましたし、何よりも自分のファンの方が喜んでくれたのがうれしかったです。

―― 「本来は他人のもののプレッシャー」と「自分が背負うプレッシャー」、パフォーマンスは違ってくるものですか。

須田: 誰かを思い浮かべて受けるプレッシャーには、その時にしか出せない底力みたいなものを生む力があると思います。18年夏なら、おじゅりちゃん(編注:珠理奈さん)のことを思い浮かべながらセンターに立つからこそ、「自分のために立つよりも深みのあるセンター」だったと思います。一方、今回の私のセンターは「ここまでアイドルやってきたんだ」という10年間の思い、ファンの方の支え、それに感謝する気持ちなどを純粋に自分のために表現できていると思います。ポジティブな気持ちでセンター立てているのは、すごくうれしいです。

―― センターというポジションが自分の血となり肉となり...、といったところですか。

須田: え~、でも、そんな「センターだぜ」「念願だぜ」みたいな、ギラギラした感じはそんなにありませんね...。

「黒子ポジション」だと思っていた矢先に

―― 高揚感はありませんか。

須田: ないですね。この1年ほどで、自分のグループの中の立ち位置や、役回りについて、自分がメインになることはない、真ん中に立たせてもらうことはもうないだろうな、と何となく思い始めていたところでした。つまり、自分の立場としては、表立って引っ張っていくというよりも、ここぞというタイミングで一人一人にアドバイスしたり相談に乗ったりして、ささやかな形でSKE48のために貢献することを求められていると思っていました。その矢先にセンターというポジションを与えられたので、結構びっくりしました。

―― 正面に立つというよりは、横から他の人を支える「黒子」のような...。

須田: そうです!黒子くらいのポジションをアイドルとして求められていると思っていました。

―― 19年12月にSKE48劇場で初披露した際には、須田さんは「一生懸命前を向いて頑張っていれば、SKE48って誰にでもチャンスがもらえる最高のグループなんじゃないか」と話していました。「黒子」を務める一方で、センターに立ちたい気持ちも持ち続けていたのではありませんか。

須田: むしろそういう思いを持つことがSKE48のメンバーに迷惑をかけるのではないかと思っていたし、SKE48というグループにとっても「やりづらい」と思われるといやだと思っていたので、そういった気持ちはあきらめていましたね。「もうそこを求めちゃいけないんだ」って。

―― 何か「あきらめた」きっかけはあるのですか。

須田: 半年ぐらい前にスタッフさんに「センター立つの夢なんです」と言ったら、「須田ちゃんでも、まだそうやって思ってたんだね」と言われました。周りからは「もう落ち着かなきゃいけない年頃、立場」「SKE48で推さなくても、お仕事あるからいいじゃん」と思われているのかなぁ、というのはうれしくもあり寂しくもありましたが、「そんなに求めちゃいけない」「自分がガツガツ前に立ちたいという気持ちでいったら迷惑かかるかなぁ」と思うようになりました。

―― そう思っていた矢先でのセンターというミッションです。「いきなりパンチライン」での実績が評価されたのではないでしょうか。

須田: だと嬉しいですね。

合唱コンクールでは歌が嫌で指揮者に

―― イントロ直後の「♪過去と現在 未来形」の歌いだしの部分が、須田さんのソロパートです。須田さんの声だけが入っているところが4か所ぐらいあります。ただ、須田さんは14年7月のイベントで、オーディションを受けようと思った理由は「3期生のオーディションだけ、歌唱審査って書いてなかった」からで、審査が進んでいくうちに歌唱審査が追加になったことを聞いて「受けるのを本当にやめようと思った」と明かしていました。歌への苦手意識を、どのように克服しましたか。

須田: 中学校の時に数人から「音痴だよね」と言われたことがあって、人前で歌うのが怖くて嫌になっちゃって。合唱コンクールでは、歌いたくないから指揮者やっていました。SKE48に入ってからも、リハーサルで私だけの声が流れると「あの音外れてたの誰?」と犯人捜しされたり、スタッフさんから「歌は本当に駄目だよね」と言われたりしました。レコーディングで「今の良かったよ」と言われたら「なんで褒めてくれるんですか」って泣いちゃうくらい、歌に関しては本当にナーバスになっていました。

―― それが変わるきっかけはあったのですか。

須田: 自分の声との付き合い方のヒントをもらったのが、ミュージカル「AKB49~恋愛禁止条例~」(14年)でした。私は声に特徴がある分「言葉の意味や気持ちが、より聞いている人に伝わりやすくなるのがいいところ」だと励ましてもらえたんです。普通は芸能界に入ったらお芝居のレッスンなどあると思いますが、アイドルだとお芝居も経験がないのに台本を渡されたり、急にぶっつけ本番でチャンスが回ってきます。アイドルだから甘く見られたり「まあこんなもんだよね」と言われたりするのも嫌だから、その都度どうすれば100%力を出せるか悩みました。私は「こういうことできるよね」と言われたら断らずに「はい」と答えてしまう癖があって、だから「NGなし」と言われたりもするのですが、アイドルを頑張るうちに可能性を広げてもらったと思います。

―― 必ずしも歌は得意とまではいかないけれど、克服はしつつあると。

須田: そうですね、なんとか(笑)。SKE48のアルバム「革命の丘」(17年)で、初めてのソロ曲「今の私じゃダメなんだ」をいただきました。歌うとなれば、今まで以上に自分の声と向き合わないといけないし、1曲を自分だけで歌いきるというのを何度か披露するうちに楽しくなってきましたね。あと、何年か前に番組がきっかけで始めた中国語の勉強もすごく役に立っています。四声は音程が大事で、音程が間違っていると意味が変わってしまいます。練習していると音程が分かるようになってきて、「音痴だね」と言われていた自分とはそこでさよならできました。

―― 今回の新曲を聞いた時の印象や、振り付けの印象やエピソードをお聞かせください。

須田: 初めて聞いたとき最初の一音目から好きだなと思えた曲でした。セリフがある曲は結構珍しく、メンバーからうらやましがられますね。ソロパートがあるのも意外と珍しくて、Aメロの歌いだしでソロパートがあったのは夢みたいでした。

―― ミュージックビデオ(MV)の振り付けはDA PUMPのTOMOさん、U-YEAHさん、KENZOさん、DAICHIさんが担当しました。ゴム跳びの動きをイメージした「ケンロップダンス」が特徴です。メイキングの動画を拝見すると、DA PUMPさんもSKE48メンバーの皆さんも、生き生きと臨んでいる様子でしたが、いつもの現場とは違った感じでしたか。

須田: 違いました。振付を覚えるというよりはダンスの楽しさを教えに来ていただいた感じです。通常、MV撮影前の振り付けの時間は、すごくピリピリしている空気になることが多いのですが、ダンスって楽しいな、と思いながらダンス教室を受けている感じでした。

―― DA PUMPの4人のメンバーの方も、SKE48の皆さんの良さを引き出して、自由な表現を促すような感じでしたよね。

須田: はい。そこもすごく私たちに響いていて、だからDA PUMPさんのパフォーマンスってあんなに魅力的なんだな、とすごく納得しました。お互いがキュッとした時間で、ツアーの前日のレッスンの合間に数時間来てくださってダンスを教えていただきましたが、ダンスの振付を教えてもらう以上のものをいただきました。

―― YouTubeに公開されているMVのコメントを見ると「ダンスもかっこいいし、何回も見たくなる」という声に加えて、「DA PUMPファンで早速見に来ました」「DA PUMPが振り付けしたと聞いて飛んできた」といった声が寄せられています。18年の選抜総選挙の「感謝祭」コンサートでは、DA PUMPのヒット曲「U.S.A.」を完コピした「B.U.S.A.」を披露した、という縁もありますね。

須田: そうですね。「ブーム乗ってるわ私」って思ってコピーさせていただいたのですが、これをきっかけにDA PUMPさんと歌番組で会っても気さくに話しかけてくれたりしていたので、こうして一緒にお仕事をさせてもらえるというのが、すごく嬉しかったですね。

インタビュー後半に続く。1月30日掲載予定です)


須田亜香里さん プロフィール
すだ・あかり 1991年生まれ。愛知県出身。2009年にSKE48に 3期生として加入。チームEのメンバーで同チームのリーダーを務める。2018年の選抜総選挙では2位。


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