2024年 4月 20日 (土)

楽天モバイル「2980円」の標的 サポータープログラムを使ってきた筆者が読み解く

各社の料金プランと比較すると...

   約3000円でデータ無制限、しかも初年無料。利用者にインパクトを与えた「Rakuten UN-LIMIT」に、他社はどう対応するのだろうか。三大キャリアと呼ばれるNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは、いずれも大容量もしくは無制限プランを7000円前後に設定している。一見すると「半額以下」になるが、過疎地でもつながる傾向にある3社と比べると、エリア面では劣る。

   MVNO(他社回線を借りた通信事業)による「格安SIM」とも比較してみよう。たとえば通話ありで3000円前後のプランを見てみると、LINEモバイル(12GB)が3200円、mineo(10GB)が3130~3570円、IIJmio(12GB)が3260円といった価格設定がされている。楽天基地局が乏しく、ローミング前提の地方であれば、当面こっちを選んだ方がよさそうだ。

   価格設定で言えば、「サブブランド」と呼ばれる、大手キャリア系列のサービスに近い。ソフトバンクが運営するワイモバイル(3GB)が2680円、KDDI傘下によるUQモバイルが(9GB)が2980円。どちらも格安SIMよりデータ容量は減るが、代わりに通信速度の安定さには定評がある。ここのユーザー層をいかに切り崩せるか。ひとまずの評価軸は、そこにありそうだ。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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