2020年 9月 30日 (水)

アプリ応援1位なのに予選落ち、後出しの「特別推薦」枠も... アニメ主題歌オーディションに不満続出→ポニキャン謝罪

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   人気音楽ゲーム「DEEMO」を元に制作中のアニメ映画で、主題歌を歌う女性歌手を選ぶオーディションを行っているが、そのやり方を巡って参加者らから不満が相次いでいる。

   後から特別推薦枠を作ったりするのはフェアではない、といった訴えだ。これに対し、主催者のポニーキャニオンは、「当初のルールにはなく、配慮が足りなかった」などとオーディションサイトで謝罪した。

  • 映画「DEEMO THE MOVIE」のオーディションが行われているが…((C)2020 Rayark Inc. /DEEMO THE MOVIE Production Committee)
    映画「DEEMO THE MOVIE」のオーディションが行われているが…((C)2020 Rayark Inc. /DEEMO THE MOVIE Production Committee)
  • 映画「DEEMO THE MOVIE」のオーディションが行われているが…((C)2020 Rayark Inc. /DEEMO THE MOVIE Production Committee)

後から、「審査員特別推薦」で6人が選ばれるなどして

   「自ら動画とアカウントを削除しました。運営のやり方に納得いかず、自ら先に削除しました」。オーディションに参加したある参加者は2020年3月10日、J-CASTニュースの取材にこう不信感を露わにした。

   オーディションは、協力企業のミクシィが運営するカラオケアプリ「KARASTA」を利用し、劇中歌「inside a dream」を歌った動画をアプリで投稿してもらう形式だ。歌は、数多くのアニメやゲームの曲を手がけた音楽プロデューサーの梶浦由記さん(54)が作詞・作曲した。

   1月1日から2月29日までの募集期間に、計1000件以上の応募があり、その間の4つの期間ごとに1次予選を行った。アプリでは、ファンがギフトの「投げ銭」を支払って参加者らに応援ポイントを提供し、各期間で応援数の上位30人が梶浦由記さんら複数の審査員や運営側の審査を受けた。

   そして、アニメ映画「DEEMO THE MOVIE」の公式サイトで3月6日、1次予選結果が発表され、計67人が2次予選に進んだ。この際に、各期間で30位圏外でも2次予選に進んでほしい人がいたとして、「審査員特別推薦」で6人が選ばれたことも同時に明らかにされた。

   前出の参加者は、ある期間で1位に入ったが、それでも2次に進めなかった。投げ銭による多額の応援数を集めていただけに、特別推薦について、「30位以内に入らせるために必死で課金した応援者の気持ちを踏みにじってるように感じた」と不透明な選出基準に納得がいかない様子だ。

「運営がルール守らないでどうする」と批判相次ぐ

   前出の参加者は、換金システムがよく分からないままアカウントを削除したため、お金は自らに入らなかったものの、取材にこうも訴えた。

「私が換金できて、私に多少のお金が入ったとしても、私を応援してくださった方々にお金が戻るわけではありません。私はお金欲しさに課金していただいたわけではないので、応援してくださった皆様にきっちり全額返金してほしいと思っています」

   オーディションへの別の参加者は、ある期間で3位に入ったが、作品配信サイト「note」への投稿などによると、その後の1月29日にKARASTAの公式ツイッターにも投稿された主催者の告知を理由に、2次以降に進めなかった。KARASTA以外のアプリなどとの契約がある場合に相当したからだという。しかし、そのような告知は事前になかったとし、後で知らせるのはおかしいと不満を示し、アプリなどとの契約があっても2次に進めた人もいるとしてオーディションの不公平さも指摘している。

   ほかの参加者やファンらからも、運営側への疑問や批判のツイートが相次ぎ、予選通過者を紹介したKARASTAのツイッターは、炎上状態になっている。

   審査員特別推薦で応援がほとんどない人も選ばれたとして、「審査基準がわからない」「運営がルール守らないでどうする」「私たちは何の為に課金させられていたんだろうな」といった声が寄せられている。中には、最初から選びたい人がいたのではないか、とのうがった見方も出ていた。

   ポニーキャニオン内のオーディション事務局は3月12日正午、「1次予選選考に関して事務局からのご説明」のタイトルで、今回の騒動を謝罪する文をオーディションサイト上に載せた。

「事務局の独断にて審査員特別推薦という選出枠を設けた」

   その謝罪文では、1次予選選考の経緯について次のように説明した。

「まず、各ブロック(※編注:上記の期間を指す)30位以内の方のみを対象に審査をさせていただき、1次予選通過想定数の方を選出させていただきました(審査は歌唱力、将来性、オリジナリティ、個性などを基準に行いました)。その後、ポニーキャニオンが運営する『DEEMO THE MOVIE 主題歌 歌姫オーディション』事務局の独断にて審査員特別推薦という選出枠を設けることを決定いたしました」

   特別推薦枠を設けた理由については、こう述べた。

「折角ご応募いただいたのだからすべての動画を見させていただくべきと考 え、当事務局全員(ポニーキャニオン審査員含む)ですべての動画を確認させていただきましたところ、次の予選に進んでいただきたい方がいらしたため、審査員特別推薦という形で 2次予選にお進みいただくことを決めました」

   しかし、このことの非も認めて、次のように謝罪した。

「事前のご説明をせず、1次予選終了後に急遽、審査員特別推薦を設定いたしましたため、参加者の皆様、参加者を応援いただきましたファンの皆様には大変不快な思いをさせてしまいましたこと深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした。また、梶浦由記様、及びファンの皆様に大変なご心配をお掛けしたことも深くお詫び申し上げます」

   今後、どのような対応を取るかについては、こう明かした。

各期間で30位以内の参加者には、救済措置も明かす

「各ブロック30位以内にランクインしながら 1次予選通過者として発表されていない皆様を対象に新たに『対面式オーディション』を実施させていただきます」
「『対面式オーディション』合格者は2次予選にお進みいただきます」
「審査員特別推薦で選出させていただきました方々につきましては、当該賞はこの『対面式オーディション』にご参加いただけるという受賞内容にさせていただきます」

   アプリ契約などがあっても2次に進めた人がいて不公平だと指摘が出ていたことについては、「個別に確認を行い、すでに発表している1次予選通過者には契約がないことを確認しております」とした。一方で、アプリ契約などは対象外となることを後出ししたかについては、言及がなかった。

   そのうえで、今回の騒動について、こう謝罪した。

「当初のルールにはなかった審査員特別推薦を急遽設定いたしましたため、多くの皆様にお叱りを受けました。配慮が足りず、大変申し訳ございませんでした。今回のことを真摯に受け止め、今後はこのような事態を起こさぬよういたします」

   なお、KARASTAを運営するミクシィの立場については、こう説明した。

「『審査員特別推薦』の選出は『KARASTAをプラットフォームとして開催された1次予選』とは全く別のものとして行われ、本事項の決定や審査について KARASTA運営事務局は関知しておりません」

   一方で、KARASTAの参加者アカウントが一部で利用制限されたことも不満が出ていたが、ミクシィでは、利用規約違反があったと広報担当者がJ-CASTニュースの取材に説明した。制限されていても、投げ銭は引き出せるという。

   また、KARASTAのツイッターでは、寄せられるツイートを非表示にしたり、ユーザーをブロックしたりしていた。この点については、「個別のユーザーを批判したり、誤った情報でユーザーが晒されたりしていると判断しました。批判コメントについては、そのまま残しています」と説明している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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