ラップバトル番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)の2020年4月21日の放送では、お笑い芸人ら同士がラップバトル(試合)を行なった。毎週火曜深夜に放送している、MC(ラッパー)らがフリースタイル(即興ラップ)でバトルを行い、5人の審査員が勝敗の判定を下す番組。14日の放送からは新型コロナウイルスの影響により無観客となり、特別編「MCバトル塾」が始まった。「生徒」がラッパーから韻の踏み方などを教わり、21日にはバトルの様子を放送した。「闇営業」ネタまで飛び出す生徒はレイザーラモンRGさん、品川庄司・品川祐さんやダイノジ・大地洋輔さんらお笑い芸人と、音楽グループ「MAX」のLINAさんで、それぞれがバトルを行い、最後の試合は品川さん対RGさん。先攻の品川さんは「俺がおしゃべりクソ野郎 そしてお前は喋れないただのクソ野郎」「俺が負けるなんて嘘だろ だってお前はあるある頼みのマンネリ野郎」と自虐を交えつつ、RGさんをディス(ラップで悪口を言うこと)。それに対しRGさんは、「今日のお前のラップは散々 まるでいつものお前の漫談」と返す。続いて品川さんは、「やってくれたな 相方 闇営業 受けた俺たち嫌な影響」と、RGさんの相方・HGさんの闇営業問題をネタにチクリ。最後はRGさんが「今日は言わしてもらうぜ お前はお笑い界の裸の王様」「俺に効かないイカサマ 吉本の先輩品川 品川」と「先輩」を遠慮なしにけなした。芸人同士の強烈なディスり合いにより、判定は延長となった。いつの間にか感動の試合に延長試合で品川さんがRGさんについて「負け続けの人生 今日も負けた 帰れ」と言うと、RGさんは「『負けた 負けた』言ったけど 俺はスニーカーベストドレッサー賞3年連続受賞」「お前は何か取ったか?漫才でも映画でも何か取ったか?言ってみろ」「俺はスニーカーベストドレッサー賞3年連続受賞」「この3年連続受賞スニーカーでこれから食っていく」とスニーカーを履きこなした人を表彰する「スニーカーベストドレッサー賞」の受賞をしつこくアピールした。延長による疲れか互いに韻が踏めなくなり、泥仕合の様相を呈したが、最後のターンで熱くなった品川さんが「そう俺は無冠の帝王 確かに勝ったことはないけど負けたこともそんなに無い」「お前が頼ってるのスニーカー 俺がやってるのはお笑い お笑いをマイクに乗せて魂込めてぶつけんのがラップ」と叫びながら締め、スタジオは大盛り上がり。バトルの勢いのまま二人は抱き締め合った。司会のZeebraさんは「これはたまにある、MCバトルで感動するみたいなやつ」と評し、大地さんは涙目で「やばいです、俺ちょっと泣いちゃいそうです」と語った。判定は品川さんの圧勝となったが、思わぬ名バトルにツイッターでも「RGさんvs品川さんがマジで激アツだった」「RGさんと品川さんのバトルめちゃめちゃ面白かったな~!!」といった声が上がった。
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