農林水産省は新型コロナウイルスの感染拡大による飲食店などの休業で需要が減少する牛乳や乳製品の消費を促す活動「プラスワンプロジェクト」を2020年4月21日から始めた。インターネット上では牛乳やヨーグルトの「活用方法」が模索される中で、JA全農(全国農業協同組合連合会)がツイッターに投稿した「ラッシーの作り方」が大きな話題を呼んだ。牛乳、ヨーグルト、砂糖で「ラッシー」完成農水省は21日にYouTube上で「プラスワンプロジェクト」の紹介動画を公開。乳牛のコスプレをした農水省の職員が、新型コロナウイルスの影響で牛乳・乳製品の需要が減少する中で、「このままでは搾った乳を捨てたり、最悪の場合、牛の数を減らさなくてはなりません」と訴え、牛乳やヨーグルトを普段より「もう1本」多く購入することを消費者に呼びかけた。動画はニュースサイトやテレビ番組で取り上げられるなど反響を呼び、ツイッター上では多めに買った牛乳やヨーグルトの活用方法が議論になった。そんな中、JA全農広報部のツイッターアカウント「日本の食を味わう」は、22日14時頃にツイートを投稿した。「(......きこえますか...みなさん...全農です...今...お買い物をしている...あなたの...心に...直接...呼びかけています...牛乳と...ヨーグルトを...追加で...買うのです...その2つと...お砂糖を混ぜて...ラッシーを...作るのです...おいしくて...大量に飲めます...単独でだけ...味わっている...場合では...ありません...)」と、牛乳、ヨーグルト、砂糖を使ってインドの飲み物「ラッシー」を作ろうと提案する内容だった。「Twitterのパワーに驚きました」このツイートは23日18時までに12万リツイート、27万いいねを超える反響に。また「ラッシー」というワードは22〜23日の深夜帯にかけてツイッターのトレンドに入るなど、大きな話題を呼んだ。ツイッターユーザーからは「やってみよっかな」「牛乳1本プラスします」とラッシー作りに意欲を示す声や、「バナナを入れたらバナナラッシーができる」「レモン果汁を小さじ1から2くらい足すのです...さらに美味しくなります...」と、「ちょい足しレシピ」を提案する声が聞かれた。J-CASTニュースの取材に対し、JA全農の広報担当者は、「多くの方に読んでいただき、また実際に作っていただいたようで驚くとともに大変うれしく思っています」と喜びを語る。また、ユーザーから「ちょい足し」の提案を受けたことに対しては「ラッシーのアレンジがこんなにたくさんあるのかと勉強になりました。アイデアを重ねていくTwitterのパワーに驚きました」とした。今後もツイッター上で牛乳やヨーグルトを活用したレシピを紹介していきたいといい、「ラッシーをはじめ、さまざまな料理で乳製品のおいしさを楽しんでいただけたら」と語った。
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