2024年 4月 26日 (金)

エアコミケからバトン...「エアコミティア」開催へ進む準備 ハッシュタグで創作つなぐ

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   2020年5月17日に開催予定だった自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA132extra」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となったが、代わりにインターネット上の企画「エアコミティア」を実施することになった。

  • コミティア公式サイトより
    コミティア公式サイトより
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エアコミケからバトンを受け取り「エアコミティア」を開催

   「自主制作漫画誌展示即売会 COMITIA(コミティア)」では、主に自費出版された作品(同人誌)の売買を行うが、一般的な同人誌即売会とは異なりオリジナルの作品に限定してマンガやイラストなどの頒布を行うことができる。従来の会場は、世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」と同じ東京ビッグサイト。プロ・アマ問わず3000~5000のサークルや個人が出展し、総来場者は約2~3万人の大型イベントだ。1984年から開催され、例年は年4回(2月・5月・8月・11月)開催している。

   2月9日の「COMITIA131」は参加者の健康管理を呼び掛けながら開催されたが、来場者数・サークル参加数はともに減少。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、5月17日に開催予定だった「COMITIA132extra」は中止すると4月1日に発表した。その後4月25日、「COMITIA132extra」に代わってインターネット上の企画「エアコミティア」を開催するとした。

   エアコミティアのメイン会場は、エアコミケ同様ツイッターとなる。エアコミケは、同じくコロナの影響で中止となったコミックマーケットの代わりに5月2~5日の間インターネット上で行われた企画。コミックマーケット準備会は5月5日、「エアバトン」を「エアコミティア」と東方Projectオンリー同人誌即売会「エア例大祭」に託した。

   コミティア実行委員会は、ハッシュタグ「#エアコミティア」を用いて作品の発表やサークル活動紹介を自由に参加ツイートするよう呼び掛けている。エアコミティアには「COMITIA132extra」に申込していないサークル参加者、一般参加者、スタッフ参加者も参加可能。感想をツイートするためのハッシュタグ「#エアPandR」も用意された。PandRは、コミティアの参加証を兼ねるカタログ「ティアズマガジン」の感想投稿コーナー「Push&Review」を表しており、過去に東京で開催されたコミティアで発表された全作品・全サークルの感想を募集している。

   これらのハッシュタグを用いられたツイートは、次号のティアズマガジンやコミティア公式サイトで紹介する場合があるとしている。しかし、いずれのタグを用いるにしてもコミティアのイベント規定と異なる作品・活動(二次創作やコスプレ含む)のツイートは禁じられている。

   また、ツイッターでの取り組みに加えて、「コミティアWEBカタログ」試用版も5月10日に公開する。こちらでは、「COMITIA132extra」に申込を行ったサークルを無料で閲覧することができる。これまでのウェブカタログやティアズマガジンでは公開していなかった、PRカットや申し込みジャンル、ペンネーム、外部サイトへのリンクなども掲載する。

5月コミティア中止は苦渋の決断 参加者からは支援も

   ところで、中止になった「COMITIA132extra」出店費を振り込んだサークル申込者からは、今後のイベントの開催準備費などのために参加費の返金を求めないという声が相次いだ。

   コミティア実行委員会はこれに応え、希望者には一部返金などの対応を行っているが、支援も受け付けている。コミティア実行委員会代表の中村公彦さんは4月17日ニコニコ動画で配信された「ネット超会議特番 同人即売会代表座談会@ニコニコネット超会議2020)」内で、これには文化庁が「寄附金控除扱い」とする方向での調整に入っていると語った。中村さんは公式サイトで、

「本来ならサークル参加費の全額返金を行いたいところ、それができないことをお詫びします」

とお詫びし、

「コミティアの運営経費の構造としては、サークル参加費は収入の内訳の約半分を占め、残りがカタログ収益(一般参加者入場料)、企業出展+広告費となります。今回はこのカタログ収益及び企業出展+広告費の全てがゼロになりました」

と窮状を訴えた。座談会での中村さんの話によれば、2月のコミティアの参加者は3割減、サークルの出席率も普段より3%減っている。さらに一般参加者が参加証として購入する「ティアズマガジン」も数年ぶりに売り切れていない。今後は、クラウドファンディングの利用など、広く支援を求めることを検討していると明かした。

全国のコミティアも自粛の流れ 名古屋はエア開催

   またコミティアには、趣旨に賛同しそれぞれの場所でも同じ形でイベントを行ないたいと考えた地元のスタッフが独自に主催団体を組織し開催する「地方コミティア」も存在する。大阪、名古屋、新潟、北海道、福島、福岡の6都市でも年1~2回のペースで開催されていたが、4~5月の間開催予定だった名古屋・東京・関西・北海道のコミティアは中止となった。昨年2019年には、各団体が協力し合って「全国コミティアスタンプラリー」を実施するという発表もされていたが、各イベント中止の影響を受けて期間の延長を検討している。

   「名古屋COMITIA56」は4月12日開催予定だったが中止となったため、エアコミティアに先んじて「エア名古屋COMITIA56」が実施された。多数の参加ツイートが寄せられたとして、アフターレポート内で名古屋コミティア代表は「朝から一日PCの前で貼り付いてひたすらRTをしておりましたが、終わってから皆さんのツイートを見る限り楽しんでいただけたのかなあと思っております」とコメントした。

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