スマートフォン向けゲーム「Fate/GrandOrder」は公式サイト上およびゲーム内の不具合報告内で2020年5月13日、ゲーム内で書籍から一部「流用」があったことを認め、謝罪した。数名の協力体制で制作を行っている工程で「Fate/GrandOrder(以下FGO)」は、TYPE-MOONの作品群「Fate」シリーズのスマートフォン向けゲーム。ディライトワークス(DELiGHTWORKS)が企画・開発・運営を行う。4月9日に追加されたキャラクター「ディオスクロイ」のキャラクター紹介内で、書籍『ホメーロスの諸神讚歌』(沓掛良彦訳、筑摩書房)から一部流用があったとし、該当部分の修正を行ったと発表した。FGO公式サイト上で、「フレーバーテキストについては数名の協力体制で制作を行っている工程があり、その際の伝達漏れから意図せず流用が発生したものとなります」と経緯を説明し、関係者やユーザーに謝罪を行った。FGOシナリオ執筆を担当するライターの桜井光さんと東出祐一郎さんは、ツイッター上で公式サイトのリンクを共有した。ライターの森瀬繚さんは自身のサイト上で、外注で「ディオスクロイ」のリサーチ作業を請けたと明かし、「この際、提出したレポート中に参考文献のひとつである書籍『ホメーロスの諸神讚歌』(沓掛良彦様訳、筑摩書房様刊行ちくま学芸文庫)の文言が残っている箇所があり、結果的にキャラクタープロフィールに流用が発生する原因を作ってしまいました」と経緯を語り、お詫びした。該当テキストは以前から「剽窃ではないか」と一部ユーザーに指摘されており、注目されていた。インターネット上では「なあなあにしなくて良かった!!」、「謝罪もあったしとりあえず有耶無耶にならずよかった」といった安堵の声が上がる一方で、「Twitterの方ではお知らせされてない(なんでだろ)」、「ツイッターでも謝るべき」と指摘する声も上がった。FGO運営はこれらの発表を、FGO公式サイトとゲーム内の不具合報告から行ったが、ツイッター上では14日正午時点で告知を行っていない。
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