2024年 4月 26日 (金)

優勝はDeNA!巨人は?阪神は?そして「最下位」は... 齊藤明雄氏の2020年セ順位予想

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   プロ野球のセ・パ公式戦が2020年6月19日にいよいよ開幕する。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が約3カ月延び、試合数は120試合に短縮して行われる。

   プロ野球ファンが待ちに待った開幕。J-CASTニュース編集部は、横浜大洋、ベイスターズで投手として活躍し、現役引退後は横浜ベイスターズの投手コーチを務めた齊藤明雄氏(65)に今シーズンのセ・リーグの順位を予想してもらった。

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「佐野選手、オースティン選手の2人で十分に穴は埋められる」

   齊藤氏が2020年シーズンのセ・リーグ優勝チームとしたのはDeNAだ。昨シーズンは1位の巨人に5.5ゲーム差の2位に終わり、クライマックスシリーズ(CS)では、ファーストステージでリーグ3位の阪神に1勝2敗で敗退。監督に就任して5年目を迎えるアレックス・ラミレス監督(45)の悲願はなるのか。

「外国人枠が4人から5人に増えたのは横浜にとって大きな追い風になるでしょう。野手の3人を入れて、パットン投手、エスコバー投手の2人を入れることができる。ピープルズ投手を先発で起用する場合は、調子の良くない選手を外せばいいわけですから。投手陣では、右肘に炎症をおこした上茶谷投手が少し心配ですが、先発の枚数も揃っていますし、安定感があります。野手でいえば、筒香選手が抜けましたが、佐野選手、オースティン選手の2人で十分に穴は埋められるでしょう」(齊藤氏)

   齊藤氏が2位に予想したのが広島だ。昨シーズンはリーグ連覇を逃して4年ぶりのBクラスに転落。2015年から5年間チームの指揮を執った緒方孝市監督(51)が19年シーズン限りで退任し、佐々岡真司・1軍投手コーチ(52)が新監督に就任した。MLBを目指した菊池涼介内野手(30)がチームに残留し、FA(フリーエージェント)での移籍もなかったため昨シーズンとほぼ同様の戦力が整っている。

「巨人の打撃陣は何も問題ないと思います」

「打撃では、鈴木選手を中心に破壊力のあるオーダーだと思います。トップバッターの田中選手の復活にも注目したいところです。昨シーズンは、試合の後半にひっくり返されることが多かったので、救援陣の整備が出来ればと思います。スコット投手、フランスア投手、中崎投手に加えて今村投手で、7、8、9回をしっかり抑えることが出来れば上を狙えると思います。横浜との差は先発陣の差。横浜の方が一枚上に感じます」(齊藤氏)

   3位は昨シーズン、リーグ優勝を果たした巨人とした。原政権の2年目となる今シーズンは、外国人選手が大きく入れ替わり、山口俊投手(32)がMLBブルージェイズに移籍。新戦力のエンジェル・サンチェス投手(30)は未知数で、先発陣の枚数に不安を残す。一方、野手ではヘラルド・パーラ外野手(33)が新たに加入し、ベテラン中島宏之内野手(37)が復活の兆しを見せ、若手が台頭している。

「巨人の打撃陣は何も問題ないと思います。ただ、パーラが本来の力を出し切れていない感じがします。先発陣に目を向けると、安定感があるのは菅野投手一人しかいない状態です。田口投手は調子が良さそうですが、サンチェス投手の力はまだ分かりません。メルセデス投手がどこまで投げてくれるか。そして貯金を作れるか。戸郷投手は若さでいけると思いますが、先発の枚数を6枚きっちりと揃えることが出来るかにかかってくると思います」(齊藤氏)

「藤浪投手の復活がカギを握っていると思います」

   4位は昨シーズン3位でAクラス入りを果たした阪神だ。昨オフにピアース・ジョンソン投手(29)とラファエル・ドリス投手(32)が退団。2人の強力リリーフが球団を去り、新たにジョン・エドワーズ投手(32)とロベルト・スアレス投手(30)が加入。野手では「バースの再来」といわれるジャスティン・ボーア内野手(32)が、新たな助っ人として打線の主軸を担う。

「阪神は高橋投手の離脱が大きいですね。高橋投手が開幕からいるのといないのとでは、ずいぶんと違ってくるはず。今シーズンはおそらく藤川投手がクローザーでしょうから、エドワーズ投手、スアレス投手らが中継ぎとなるでしょう。阪神が上位に行くためには、藤浪投手が先発で復活する必要があります。藤浪投手の復活がカギを握っていると思います」(齊藤氏)

   5位は昨シーズンの成績と同じく中日とした。中日は2013年以降、Bクラスが続き、ここ3年間は全て5位と低迷している。昨シーズンは、与田剛監督(54)の監督就任1年目で6月以降失速。シーズン終盤に盛り返したものの、首位・巨人と9ゲームの大差をつけられ5位に沈んだ。

「やはりバレンティン選手の抜けた穴は...」

「中日はスタメンをみると他の球団と比べて決して見劣りはしません。ただ、レギュラーと控えの選手の力の差があり、シーズン中にレギュラー陣にケガ人が出た場合、どうカバーするか。先発では小笠原投手や梅津投手らがもっと力を付けてくれば結果も変わってくると思います。中日は根尾選手や石川(昴弥)選手ら期待の若手がいます。とくに石川選手はプロの体が出来ており、今シーズンは1軍で出場する機会があると思いますので期待したいです」(齊藤氏)

   齊藤氏がセ・リーグの最下位に予想したのがヤクルトだ。昨シーズンは5月中旬から連敗し、セ・リーグワーストタイとなる16連敗を記録。9月にはチーム低迷の責任を取り、小川淳司監督(62)が退任を表明。今シーズンは高津臣吾氏(51)が監督に就任し、Aクラス入りを目指す。

「やはりバレンティン選手の抜けた穴は大きいと思います。バレンティン選手が抜けたことで、山田選手と村上選手のマークが厳しくなってくるでしょう。新加入のエスコバー選手はバッティングのうまい選手ですが、バレンティン選手とはタイプが異なりますし、バレンティン選手のような一発はないでしょう。投手陣は他のチームと比較すると少し弱いかなという印象です」(齊藤氏)
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