東京都で2020年7月2日に新型コロナウイルスの新規感染者が107人確認されたことを受け、菅義偉官房長官は同日夕の定例会見で、「直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と述べた。菅氏はこの日午前の会見で、新規感染者数について「急増傾向というわけではない」と述べていた。改めて認識を問われ、詳細を確認中だとして「本日の数値のみをもって、今お尋ねいただいた(急増)傾向をもって答えるのは差し控えるべき」としてコメントを避けた。対策本部開催は「考えていません」菅氏は新規感染者107人について「内訳等の詳細は現在確認中」とする一方で、前日までの感染者について「症状の有無にかかわらず、濃厚接触者など積極的に検査を受けていただいた結果によるものも含まれており、半数以上が30歳代以下の若い方。入院患者数自体は増加しているものの、重症患者は減少している」などと改めて説明。都道府県間の往来の制限や、緊急事態宣言発出の必要性について「これまでの感染状況等に照らして、直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていないが、いずれにしろ警戒感を持って感染状況を注視しつつ、東京都と緊密に連携して対応していきたい」と述べた。今回の感染者数を受けて対策本部を開く予定については「考えていません」と否定した。午前の会見では「急増傾向というわけではない」ただ、菅氏はこの日の午前の会見で、東京都の新規感染者数が、急増傾向を見せていた3月下旬と同程度だと指摘され、「新規感染者数は、現時点で、同じ程度と言われている3月下旬、そのように(3月下旬と同様に)急増傾向というわけではないと承知している」と述べている。夕方の会見で「急増傾向」かどうかについて改めて問われ、「本日の新規感染者の内訳の詳細はまだ確認中。本日の数値のみをもって、今お尋ねいただいた傾向をもって答えるのは差し控えるべき」と述べるにとどめた。なお、菅氏は会見の冒頭発言で、これまでは週1回だった対面の閣議について、7月からは週2回のペースに戻すことを発表している。(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
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