2024年 4月 19日 (金)

「中国コスメ」SNS後押しでブーム加速 「チャイボーグメイク」話題も...流行の理由は?

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中国コスメの魅力とは?

   中国コスメの魅力は、このようなパッケージや色遣いなどの徹底したコンセプトデザインである。前述のPLAZAの中野さんは、中国コスメブームの背景についてこう分析している。

「最近の中国ブランドは、中国の伝統的デザインと今っぽさのトレンドデザインが組み合わさった新しく革新的なアイテムが多くあると感じています。今まで欧米系のアイテムは色々とよく目にしていたものの、中国はあまりフィーチャーされることがなかったため、目新しさが注目度を加速させているのではないでしょうか。現在の中国(コスメ)ブランドイメージに関しても、特にパッケージのクオリティが高く、持っていたいと思わせる仕掛けが多々あり、品質も以前のネガティブなイメージから良いイメージに転換してきている時期だと思います」

   さらに、こうしたデザインが注目されるようになった背景には、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う自粛期間の影響も挙げられる。生活雑貨店「ロフト」の担当バイヤーである髙田佳奈さんは、

「日本のコスメや韓国コスメにはない鮮やかな発色やカラーバリエーション、作りこまれた魅力的なパッケージデザイン等が話題となり、自粛期間の『#おうち美容』や『#おうちでメイク研究』等でSNS拡散がより後押しされていると思われます」

と自粛期間の影響を言及した。

   コスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「@cosme(アットコスメ)」の運営で知られるアイスタイルのリサーチプランナー・西原羽衣子さんによれば、近年は「持っていてうれしい」「使っていて楽しい」「香りに癒される」など、コスメの情緒的な価値が重視される傾向があるという。さらに、その流れが今回のコロナウィスルの感染拡大による「ステイホーム」などで強まっている傾向があり、現在中国コスメの大きな魅力になっている「芸術性=見て楽しむ」がその流れにマッチしたという。

   こうして中国コスメブームが広がる一方で、インターネット上では、オンラインで購入した中国コスメが偽物であったという報告や、輸入過程で壊れてしまっていたという声も相次いでいる。ある化粧品雑貨店は匿名で、このような個人輸入に対する危機感を露わにした。

「海外から個人輸入をする業者が多いのですが、海外では日本の薬事で禁止されている成分を使っている化粧品が本当に多く、知らずに個人輸入される方は特に注意して頂きたいと思います。また日本法人でも日本の個人でも輸入代行を行うことは本来薬機法の法律に違反する行為になります。現在大変多く見かけ、個人的にブームの一方で安全性に対する危機感を感じます」

とはいえ中国コスメブームはSNSから徐々に広がりつつあり、今後は国内実店舗での販売も拡大していくものとみられる。

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