2024年 4月 25日 (木)

「中国コスメ」SNS後押しでブーム加速 「チャイボーグメイク」話題も...流行の理由は?

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   「@cosme(アットコスメ)」のリサーチプランナー・西原さんは、中国コスメの中でも、先に紹介したチャイボーグメイクブームの背景について、こう分析している。

「一部で話題になっている『チャイボーグメイク』は『周囲に迎合しない強さ』のようなものが魅力だったりするようですが、今人気の韓国アイドルでもガールズクラッシュ(女性が憧れるかっこよさ)をコンセプトにしたアイドルが人気だったり、女性の『強さ』への憧れは増しているように思うので、メイクトレンドにも、少しずつ『強さ』が取り入れられるようになるかもしれません(とはいえ、マジョリティ層の女性にまで広がるには数年はかかるかもしれませんが)」

   インターネット上ではこうした「強さ」への憧れが顕著だ。2019年冒頭には、画像生成メーカー「Picrew(ピクルー)」の「強い女メーカー」が大流行するということもあった。このような「強さ」への憧れが、「チャイボーグメイク」、そしてそれを実現させる「中国コスメ」の人気につながっているのだろうか。ロフトは、SNS情報やメイクトレンドに敏感な世代で中国コスメの人気が高いと述べる。PLAZAも、若い世代や美容の関心度の高いユーザーからの反響が大きいと述べた。

   さらに、日本機能性コスメ研究所の林さんは、

「中国では数年前までは、中国コスメというと中間層~低所得者向けのイメージがあったのですが、ほんのここ1~2年でデパコスに並ぶ高価格帯の高品質な国産コスメが増えており、OLなどの可処分所得が高い高所得者の方も買うようになってきたという印象です」

とターゲットの広がりも示唆している。

   日本機能性コスメ研究所は、2016年に「kailijumei(カイリジュメイ)」という香港ブランドの化粧品を発売して以降、中国系コスメに力を入れている。多くの化粧品雑貨店では、「ZEESEA」や「Venus Marble」の2社ほどの取り扱いとなっているが、同社では現在10ブランド以上の中国系コスメを取り扱っており、「ZEESEA」だけでなく、「kailijumei」のフラワーリップ、「Perfect Diary」のアイシャドウ、「AURORA KITTY」の口紅、「Blacktime」のアイシャドウパレット、「VCND」のネイルポリッシュもSNSを中心に注目が高まっていると述べる。

   現在、多くの化粧品雑貨店が中国コスメの導入に意欲的だ。PLAZAは、既に注目のブランドのいくつかには導入に向けて動いているという。@cosme SHOPPINGは良い商品があればと、ロフトも新商品の展開に前向きだ。今後、日本機能性コスメ研究所が挙げたようなブランドが広がっていく可能性や、新たにSNS上で話題となったコスメが輸入される可能性もある。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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