2024年 4月 19日 (金)

星野源の「ドラえもん」お気に入りエピソードは... ぶっ飛んだセンスが話題に

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   2020年9月5日に放送された「50周年だよ!ドラえもん誕生日スペシャル!」(テレビ朝日系)が、俳優の星野源さん(39)のファンの間で話題だ。

   同放送回はドラえもんの誕生日である9月3日と、同作の漫画が連載開始から50周年を迎えたことを記念して行われたもの。番組冒頭には星野さんが特別出演し、「ドラえもん」への思いを熱く語っていたが、その際に星野さんが「僕のお気に入りの作品の1つ」として紹介したのが「ウルトラミキサー」という作品だ。

   同作はその「ミキサー」という名の通り、世の中に存在するありとあらゆる物体(生物を含む)の特徴を混ぜ(混ぜる対象は2つ)、1つの物体(生物の場合は個体)にしてしまうという、何とも「ぶっ飛んだ」設定のアイテムである「ウルトラミキサー」が登場。のび太がこれを用いて身の回りの物体や生物を1つにまとめ上げ、さまざまな不都合を解消(?)していくストーリーだ。同作について星野さんは「やっぱり、『ウルトラミキサー』が非常に好きですね」「発想が面白い」と太鼓判を押しているが、そのチョイスが星野さんのファンの間で大きな話題になったのだ。

  • 「ドラえもん」公式サイトから
    「ドラえもん」公式サイトから
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犬と猫の特徴を備えた「謎の生物」が誕生

   星野さんの特別出演が終わると、早速、「ウルトラミキサー」の放送が始まったが、そこに映し出されたのは、公園に散歩に連れてきた飼い犬と飼い猫の仲の悪さに頭をかかえるしずかちゃんの姿。そこに現れたドラえもんとのび太だったが、いがみ合う2匹の姿を見たドラえもんは四次元ポケットから「ウルトラミキサー」を取り出し、これを使用した。

   結果、犬と猫の特徴を備え、「ワニャン」と鳴く謎の生物が1匹誕生。これに対し、しずかちゃんは「元に戻してあげて!」と憤慨。これに対してドラえもんは、「いいアイデアだと思ったんだけどなあ」とバツの悪そうな表情を浮かべたのだった。

   ドラえもんとのび太が家に帰ると、同作の展開はますます狂気じみたものに。骨董品の壺を衝動買いして置き場に困るパパに対しては、「壺」と「風呂釜」を掛け合わせて「かっこいいお風呂」を出現させ、「これなら場所も取らないでしょ?」と胸を張ったほか、「テレビ」と「タンス」を掛け合わせて「テレビタンス」にすることで、部屋をより広く使えるようにしたのだった。また、ママに対しては「掃除機」と「ゴミ箱」を掛け合わせることでゴミパックの交換の必要がない「掃除機ゴミ箱」を誕生させて困惑させたほか、「冷蔵庫」と「便器」を掛け合わせて便器の中に食料品を収納した「冷蔵庫便器」を出現させ、ママとパパを仰天させたのだった。

   また、空き地でポテトと唐揚げを食べようとしていたジャイアンに対しては、「木」と「ポテト」を掛け合わせて「ポテトがなる木」を作って喜ばせたほか、「唐揚げ」と「土管」を掛け合わせて「土管の唐揚げ」を出現させると、ジャイアンは喜び勇んでこれにかぶりつき、結果、あまりの堅さに悶絶してしまった(土管を揚げたものが出現してしまったため)のだった。

「どら焼きが1つしかない」という不都合を難なく解消!?

   そして同作終盤になると、その狂気は極限に達する。心なしかキレ気味のママがドラえもんとのび太の部屋に持ってきたのはおやつの「どら焼き」。しかし、その個数は残念なことに1つだった。通常、このような展開ではどら焼きを半分にして分けるのが「まっとうな展開」だが、1つしかないどら焼きを見たドラえもんとのび太は自分たちを「合併」させることで「どら焼きが1つしかない」という不都合を解消することを思いつく。

   結果、そこに誕生したのは、特別出演のインタビュー中の星野さんに、「かの有名な『のびえもん』」と言わしめた、ずんぐりした体格に黄色の服と紺の半ズボンをまとった「のびえもん」。1つしかないどら焼きを堪能して万事解決かと思いきや、どら焼きを食べた後にまた遊びに行くか昼寝するかで2人の意識が衝突し、ケンカに発展。結果、「自分で自分を殴る」という訳の分からない状況が発生し、ママに「一人でケンカしてるのは誰ですか!」と一喝されると同作は無事(?)完結したのだった。

   ......という、通常の「ドラえもん」ではおよそ見られない、終始ぶっ飛んだ放送回として知られる「ウルトラミキサー」が星野さん一押しとして放送されたとあって、ネット上では「ウルトラミキサー選ぶとか星野源のセンス神か?」とそのチョイスの洗練ぶりに驚くツイートが星野さんのファンから続々。また、狂気を孕んだその展開で知られる同作が放送されたことを喜ぶ声も上がっている。

   同作について星野さんは特別出演の中で、「あの物語を楽しく見せちゃうっていうのが、やっぱり、藤子先生のすごいところなんじゃないかなと思うんですよね」と指摘。全体的に狂気じみてはいるものの、同時にコミカルな仕上がりになっている同作に満足した星野さんのファンは多かったようだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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