2021年 2月 27日 (土)

「嵐に特別栄誉賞」レコード大賞がジャニーズ忖度? 振り返ると見えてくる「関係正常化」の可能性

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「沈黙の20年」を破ったマッチ

   ただ、ジャニーズ事務所とレコード大賞の「因縁」を紐解いていくと、上記のような思いを抱いてしまうのも、ある程度は仕方がないとも言える歴史があることに気付く。近藤真彦さんが「愚か者」で大賞に選ばれた1987年から3年後となる1990年以降、ジャニーズ所属の芸能人は事務所の方針により続々と賞レースから撤退。その中には当然レコード大賞も含まれており、この年以降、ジャニーズ所属の芸能人がレコード大賞の賞を受賞することはなくなってしまったのだ。

   この「撤退劇」により、芸能界の中からはレコード大賞の権威が下がったと指摘する声が上がったほか、視聴者からは「受賞するべき人が受賞していない」とする批判の声が上がるようになってしまったとも言われている。中でもネット上でいまだに指摘が上がるのが2003年で、視聴者の間では同年にダブルミリオンを達成した、SMAPの「世界に一つだけの花」を推す声が多かった中、ジャニーズのレコード大賞不参加を嘆く視聴者が続出したとされているのだ(実際に大賞を受賞したのは浜崎あゆみさんの「No way to say」)。

   ただ、そのような「慣例」は、2010年に破られることとなる。この年、レコード大賞は「最優秀歌唱賞」に近藤真彦さんを選出。このため、近藤さんは授賞式に出席し、「心 ざんばら」「愚か者」「ギンギラギンにさりげなく」を歌い上げたのだった。近藤さんがレコード大賞の授賞式に出席するのは1988年以来22年ぶりのことであり、その話題は年末の日本を席巻したのだった。

   それから9年後となる2019年には、前述の通り、喜多川氏の「特別音楽文化賞」受賞により近藤さんが再び授賞式に出席したわけだが、その翌年である2020年にも、やはり、ジャニーズ所属の「嵐」が「特別栄誉賞」を受賞。かつては不参加が当たり前だったレコード大賞に2年連続でジャニーズ関係者が選出されるという「異例」の事態を目の当たりにした視聴者からは、前述のような忖度を疑う声が上がっているのは事実だが、その実態は、「忖度」というよりは「関係正常化」と考えたほうが良いのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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