2024年 4月 25日 (木)

朝日新聞が「神田伯剌西爾」を「神田伯刺西爾」と誤記→謝罪 一体どこが間違っている?

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「刺」と「剌」、読み方・意味の違いは?

   では、「刺」と「剌」の読み方、意味の違いはどういったものだろうか。日本漢字能力検定協会が運営する漢字・日本語検索サイト「漢字ペディア」によれば、「刺」は漢検4級に相当する常用漢字だ。読み方は、音読みで「シ」「セキ」、訓読みで「さ(す)」「さ(さる)」「そし(る)」「とげ」「なふだ」。意味には「さす。つきさす」「そしる。なじる。相手を非難する」「とげ。はり」「なふだ」がある。ページでは丁寧にも「『剌(ラツ)』は別字」と参考書きが記されていた。

   一方の「剌」は常用漢字ではなく、漢検1級に相当する漢字だ。読み方は音読みで「ラツ」、訓読みで「もとる」「そむく」。意味は「勢いよくとびはねるさま。『潑剌(ハツラツ)』」と「もと(る)。そむ(く)。『剌謬(ラツビュウ)』」の2つがあると説明されている。こちらのページにも「『刺』は別字」と参考書きが記されていた。

   「刺」と「剌」は、国語辞典『広辞苑第七版』(岩波書店)ではどう説明されているのか。「刺す」を引くと「こことねらいを定めたところに細くとがったものを直線的につらぬきとおす」「つきこむ。つきとおす」「刃物で人をついて殺傷する」など、詳細に意味の説明がなされている。

   一方の「剌(らつ)」は「亜剌比亜の略」とだけ記載されており、これ以外に詳しい意味は載っていない。「亜剌比亜」は「アラビア」を漢字で表したものだ。また、「はつらつ」で引くと「溌剌」が出てきたものの、「もとる」「そむく」と引いても「剌る」「剌く」という漢字はそれぞれ出てこず。「剌謬」も出てこなかった。

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