2021年 2月 27日 (土)

コロナ「国民一斉検査」論がナンセンスな理由 「なぜできないのか」と言う前に

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検査は「医師が必要だと判断した症例に対して」行う

   厚生労働省のウェブサイトによると、国内におけるPCR検査の1日あたりの最大能力は12万1769件(1月5日時点)。日本の人口1億2571万人(総務省統計局資料より。20年12月1日現在の概算値)全員が受けるとすると、仮に毎日最大件数を実施できたとしても、単純計算で1000日以上、約3年かかる。

   PCR検査の1日あたり実施件数は、20年6月まで1万件に満たない程度だったが、徐々に拡大している。ただ、増えたとはいえ12月には1日あたり多い時で6万件程度。また、現在の感染の有無を調べるには、PCR検査のほかに抗原検査があるが、こちらも12月下旬時点で1日あたり1万3000件ほど。

   同省が公表している20年12月30日時点の「新型コロナウイルス感染症患者の療養状況、病床数等に関する調査結果」によると、確保病床数は全国合計で2万7515床、入院者数は1万1585人。宿泊療養所の確保居室数は同2万6679室、宿泊療養者数は5562人となっている。

   舘田氏はさらなる問題として、「検査を続ければ偽陽性や偽陰性が一定数出ます。コスト面でも、安くなっても1回数千円かかります。国民全員が検査し続けるために、お金を出し続けるのか。意味がない」と指摘。「それ(一斉検査)よりも、すべての人が感染している可能性、感染させてしまう可能性があると考え、適切にマスクをし、手洗い、消毒を徹底し、濃厚接触をやめること、『3密』を避けること、ユニバーサル・プレコーション(すべての人に感染性があるものとして対応する考え方)です」と話した。

   PCR検査は「医師が必要だと判断した症例に対して、保険診療点数をつけて行う」という考えは変わらない。加えて舘田氏は「不安だから検査したいという人もいますので、その場合は街角検査(民間検査)を自費で受けてもらう。ただし大事なのは、街角検査にしてもクオリティ・コントロールが保証できることと、陽性だった場合は医療機関にかかり、適切な指示を受けながら、本当に新型コロナウイルス感染症かどうかを必要に応じてもう一度検査することです」としている。

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