宝塚ファンにも刺さる?少女歌劇アニメの世界 観劇歴「研15」ヅカオタ記者が魅力解説

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   奇しくも「少女歌劇」と関連性の強いアニメ作品が、同時期に放映・公開される。2021年7月からアニメ放送予定の「かげきしょうじょ!!」と、6月4日に劇場版が全国で公開された「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」である。

   どちらも舞台を目指して学園で学び暮らす少女たちが主人公という共通点があり、ストーリーや随所で使われる用語に宝塚歌劇団の影響が大きくうかがえる。こうなると、宝塚観劇歴研15(宝塚用語で入団〇年目を研〇と呼ぶ)の記者としては放置するわけにはいかない。「歌劇」という共通の土台を持つ2作品を比べてみた。

  • 「かげきしょうじょ‼」アニメPVより(c)斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
    「かげきしょうじょ‼」アニメPVより(c)斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
  • 「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」キービジュアル(C)Project Revue Starlight
    「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」キービジュアル(C)Project Revue Starlight
  • 「かげきしょうじょ‼」アニメPVより(c)斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
  • 「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」キービジュアル(C)Project Revue Starlight

「紅華歌劇」目指す少女たち

   「ジャンプ改」「MELODY」で連載中のコミックを原作としたアニメ「かげきしょうじょ!!」の舞台は関西・兵庫県、100年の歴史を持つ紅華歌劇団の団員を育成する紅華歌劇学校である。

   主人公は歌舞伎俳優の家系に生まれた「オスカルを目指す」少女渡辺さらさ(演:千本木彩花さん)と、トップアイドルグループJPX48の元メンバーだった奈良田愛(演:花守ゆみりさん)の2人。彼女らを中心に紅華歌劇100期生の学園群像劇が描かれる。物語は紅華歌劇学校の入学試験で偶然2人が出会うところから始まる。

   紅華歌劇団の人気演目は「ベルサイユのばら」「ファントム」、4組に分かれてそれぞれの組にトップスターがいるシステム、歌劇学校は1年目が「予科」2年目が「本科」、厳しい上下関係や独特のルールなど、マンガの中の劇場や街の描写は現実の宝塚や周辺の都市を忠実になぞっており、宝塚ファンなら「あるある!」と共感できてしまう。

   さらに主人公たちの憧れとなる紅華歌劇では、宝塚と同じようにトップスターがいるうえ、また宝塚に精通していれば「あの人がモデルなのね」とピンときてしまう現役の紅華歌劇ベテランスターも登場する。

   ただ、作中の紅華歌劇学校の制服は宝塚音楽学校と異なりセーラー服スタイルで、世間から隔絶した学び家というカラーは薄められている。あくまで紅華乙女を目指す少女たちの群像劇であるが、そこに少女達が憧れる華やかなショーや舞台、アイドルといった隣接カルチャーでの出来事が盛り込まれて、読者の様々な共感を誘う仕掛けだ。

   根底にあるのはスポーツや音楽と同じように「歌劇」に一度しかない青春をたぎらせる少女と、それを見守る大人たちのドラマ。アニメではどう描かれるだろうか。

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