「考えさせられる」「さすがにやりすぎ」 カリスマYouTuber「スカイピース」解散ドッキリに賛否

   登録者数347万人を誇る2人組YouTuberで音楽ユニットとしても活動している「スカイピース」が2021年7月15日、自身のYouTubeチャンネルを更新。動画内でユニットの解散を発表したが、1時間57分に渡る動画の最後で「ドッキリ」を宣言し、賛否を呼んでいる。

  • スカイピースの当該動画より
    スカイピースの当該動画より
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「急で、皆さんビックリしてるかと思いますが、スカイピースは解散します」

   スカイピースは「【解散】スカイピースを5年間愛してくれてありがとう」と題した動画を投稿した。

   概要欄には、「スカイピースを5年間愛してくれてありがとうございます スカイピースは本当に最高のコンビです 一生かけて探してもこの二人が最強のコンビだと確信しています この5年間無駄なことなんてひとつもありませんでした」などの記載があり、「ドッキリ」要素はほとんど見受けられない。

   メンバーの「じん(☆イニ☆)」さんと「テオくん」さんは白いTシャツ姿で登場し、冒頭で「急で、皆さんビックリしてるかと思いますが、スカイピースは解散します」と宣言。

   「皆パニックになってると思うので、突然の連絡になってしまったのでね」とファンを心配しつつ、「この動画が出た今日が、ちょうどスカイピースが結成されて5年」と結成記念日であることにも触れた。

   テオさんは「じんたんと出会った時からですね、じんたんは言ってたんですけども、やっぱり『俺は裏方が好き』っていうのをずっと聞いてて......」と解散の理由についてメンバーのじんさんの裏方志望があったと説明した。

   「1年と3日で(登録者数)100万人行くっていう達成とかをして、じんたんの中でも『なんか表楽しいな』って思ってもらえた部分もあって」と、YouTuberとしての目標を達成していくうちにじんさんは演者としての活動を楽しむようになったと語った。

   一方、数年にわたって話し合いが続いていたことも明かし、「5年っていうキリのいいところもあったんで、今日、発表という形にさせて頂きました」としている。

   じんさんも「突然の報告になってしまって、困惑させてしまって、まず観てくれているファンの皆さん本当にごめんなさい」と頭を下げて謝罪した。

   「自分として、この選択は、みんなにも凄い驚かせちゃったり、『えっ辞めちゃうの?』とか思わせちゃってるかもしれないけど、自分の中で結構ホッと肩の荷が降りたというか。本当に学生の頃から表に出るのが苦手で、テオくんと出会って一緒に表に立って、『表も良いな』って風にもちろんなったし、これを観てくれる視聴者の人にも、テオくんにも、凄い良い景色を俺に見させてもらったなと思ってて」と視聴者やメンバーに感謝の気持ちを述べた。

   しかし、「もう何回も長い話し合いをテオくんと重ねてきて。こういう5周年という節目で、解散が一番良い、かっこいいんじゃないかと」と裏方として企画などを手掛けたいという気持ちは変わらなかったとして解散に至った経緯を明かしている。

元「さんこいち」メンバーも「本当にお疲れ様。」の高額スパチャ

   結成5周年記念日での突然の解散発表に、コメント欄やSNSにはファンからの悲痛な声が相次いで投稿された。動画公開後のツイッターには「スカイピース解散」がトレンド入りしていた。

   動画内では、スーパーチャット(YouTubeの投げ銭機能)で解散を惜しむコメントや感謝の気持ちを伝えるファンも目立った。

   元3人組YouTuber「さんこいち」のメンバー「ほりえりく」さんも「本当にお疲れ様。」とのコメントをつけ1万2千円のスーパーチャットを飛ばしている。

   約2時間にわたる動画では、ふたりが缶チューハイを飲み交わしながら「しんみりして終わるのも嫌じゃないですか」などと言いつつゲームを楽しむ姿や、音楽ユニットとしての最後のライブの様子などを公開している。

   ライブの前には、テオさんによる「最後に円陣組みましょう!」との呼びかけを受けメンバーら全員が肩を組む姿も。「今までスカイピースを支えてくれて、ありがとうございました。今日で最後になりますが、精一杯、今までの全部の想い乗せて今日のライブ頑張りますので、よろしくお願いします!いくぞ!!」と気合を入れていた。

   解散ライブの中では、互いが互いに宛てた手紙を涙ぐみながら読むシーンもあった。

   「スカイメンバー」のスタッフらに解散を発表した様子を収めた場面では、スタッフそれぞれがスカイピースとしての活動を振り返りながら涙を流す様子もあった。

「"終わり"というのは突然くるもの」

   動画の終盤、1時間45分にさしかかったあたりでメンバー2人がカメラの前に再度座り、テオさんが「スカイピースが、もし解散したら、という動画を作ってみました」と発表した。

   「自分たちがちょっと、ドッキリという言葉は、この動画にあってるのかなぁと思いつつ」と語り出したテオさんに、じんさんも「不適切だと思う。ドッキリは、言い方はね」と同意している。

   テオさんは「自分たち、すごい伝えたいことがありまして。この動画を見て、ファンのみんなはすごい落ち込んだりとかしてくれただろうし、そこまでファンじゃなくても、スカイピース知ってる人だったら、『あー解散するんだ』ってぐらいだったと思うし......」と動画を見た人の反応を考えたとしている。

   テオさんはこの動画の撮影にあたり、スタッフらから反対されたと発言。しかし、最終的には「炎上するっていうリスクがあるっていうのをみんなも重々承知で、俺も重々承知で、それは思ってこの動画を出したんですけども炎上してでも伝えたいことがありまして」と語った。

   テオさんはこの動画を出した真意について、「"終わり"というのは突然くるもの」「今回は『スカイピース』でしたけど、命とかっていうのは突然終わりがくるものであって、自分もたくさん、25年間生きてきましたけど、急に終わりがくることっていうのが、たくさんありました」と視聴者らに物事の「終わり」を感じて欲しかったと説明した。

   テオさんは視聴者に向かって、「時間は戻せないし、失ったものっていうのは、巻き戻しが効かないことだから。だからこそ、命だったり、時間だったり、大切なものを失う前に、行動してほしい」と、涙を浮かべつつ語りかけていた。

「炎上覚悟でこの動画をあげる勇気は凄いし、考えさせられる動画でした」

   テオさんの狙い通り、コメント欄にはこの動画を見て「終わり」や「今あるものの大切さ」について改めて考えたとする声が多く寄せられている。

「大切なことを気づかせてくれました。ありがとう!これからも応援してます」
「解散しなくて良かった。炎上覚悟でこの動画をあげる勇気は凄いし、考えさせられる動画でした。大好きです」
「一日一日を大切に生きて行こう!しっかり周りの人に感謝しよう!ってこの動画で思いました」

   一方、約2時間にわたる解散ドッキリはやりすぎだという声も多い。

「スカイピース本人たちとファンだけやたら盛り上がっててうわぁって感じ」
「さすがにやりすぎ。時間返してほしい」
「スカイピース解散ってまじかと...ちょっとやりすぎかなと思った 最初に擬似体験ですよとか書いてくれればいいのにさ......」

   また、ほりえりくさんは「スカイピースの解散ドッキリで¥12000のスパチャ『本当にお疲れ様。』って投げたのに見事に騙された。。。ファンの皆さん勘違いさせて申し訳ないです」などとツイートしていた。

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