2024年 4月 26日 (金)

「障害者と結婚して大丈夫なの?」 聞こえてくる「心配の声」に当事者が感じる歯がゆさ

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手足がないのは「個性」

   僕も事故直後はできないことが多くて、全く歩くこともできなかったから、介護されている状態でした。今は1人暮らしをして、仕事もしていて、YouTubeで日常生活も公開しています。もし交際相手が僕の障害を理由に心配になったら、YouTubeを見てもらえれば安心してくれるかなと思えます。

   それでも「周りの目」は必ずあると思います。やはり相手のご両親に挨拶しに行くとなったら、僕自身もご両親の気持ちが気になります。手塩にかけて育てた我が子が結婚相手に選んだ相手が障害者だったら、どう思うのかなと。いくら僕自身が「大丈夫です」と言っても、理解されるには時間がかかるかもしれない。そんな葛藤もあります。

   だからこそ、僕は自分の行動で、そうした心配が先行してしまう現状を変えていく必要があると思っています。もし結婚を考える人が僕にいたとして、その人は僕を誰かと比較するのではなく1人の人間として見てくれたら良いなと思うし、周囲の人たちが心配しているなら、僕は自分が「できる」ことも知ってもらいたいです。

   だから積極的に会ったり、正直に話したりしたい。自分は何が「できない」と思われているのか、それは本当に「できない」ことなのか、逆に「できる」ことは何か。そういったことを見てもらいたいです。

   「障害者」とか「健常者」ではなく、僕は手足がないのは「個性」だと思っています。比べるものではないです。障害があることで「できない」ことがあったとしても、それだけに目を向けるのではなく、「できる」ことを知ってもらうと、「できない」ことも含めて全部僕の個性だと受け止めてくれるのではないかと信じています。

   マイナスなことを言い出したら、誰だってキリがないです。完璧な人はいません。いろんなところに魅力があるんだと思ってもらえれば嬉しいです。

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