北海道のファミリーレストラン「ヴィクトリアステーション」の店頭に立つマスコットキャラクターが、同業の「ビッグボーイ」と同じだとツイッターで注目を集めている。いったいなぜ違う店で同じ看板キャラクターが採用されているのか。そもそもこのキャラクターは"何者"なのか。運営会社に聞いた。経営統合後も屋号を残したためヴィクトリアステーションの前には、ハンバーグ皿を抱えた少年の像が立っている。黒髪に青い目で、赤と白の格子柄のつなぎを着用している。この人形がビッグボーイのマスコットと同じだと、2022年2月5日ごろからツイッターで話題になっている。注目の発端となったツイートは10日15時現在までに2万3000件超のリツイート、8万9000超の「いいね」が寄せられている。ヴィクトリアステーションは北海道のみで展開しているチェーンレストラン。現在32店舗で、ハンバーグやステーキを中心としたメニューを提供している。一方でビッグボーイは本州を中心に同様のグリルメニューを展開している。このように共通点が多い2店は、実は同じ会社が運営している。「すき家」や「なか卯」、「ココス」などを手掛けるゼンショーホールディングス(東京都港区)の子会社「ビッグボーイジャパン」(東京都港区)だ。2つの店はもともと別の会社が運営していた。ゼンショーホールディングス広報は2月10日、J-CASTニュースの取材に、2000年にヴィクトリアステーション(札幌市)を統合し、屋号は残していると説明する。ちなみにビッグボーイではハンバーグメニューが人気で、ヴィクトリアステーションではステーキメニューが人気だという。そのため、それぞれの特色にあった限定メニューを展開しているという。マスコットキャラクターは"何者"?ビッグボーイとヴィクトリアステーションで活躍するマスコットキャラクターは「ボビー」くん。野球が好きな小学6年生の男の子だ。彼の家族には、父「チャールズ」、母「ルーシー」、中学1年生の姉「ヴィクトリア」、小学1年生の妹「ミルキー」、犬「バーグ」がいる。ボビーくんはどのような経緯で生まれたのか。広報は次のように説明する。「ビッグボーイがアメリカで創業された当時、創業者ボブがある時、お店に通う常連客の少年の食べっぷりに感激し、少年を『ビッグボーイ』と呼んだそうです。そして、あまりの感激に店の名前も『ビッグボーイ』に変更し、看板キャラクターにも採用したのが始まりです」SNSでボビーくんに注目が集まったことを受けて、「これを機に、ビッグボーイ、ヴィクトリアステーション、そしてボビーくんのルーツがお客様に伝われば嬉しい限りです」と述べた。「ぜひビッグボーイ、ヴィクトリアステーションにご来店いただいた際は、ビッグボーイの看板キャラクターとしてボビーくんを可愛がってあげてください」
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