センバツ高校野球大会の準決勝で、近江高校の吹奏楽部が、地元・滋賀県出身の歌手、西川貴教さん(51)の大ヒット曲「HOTLIMIT」を応援中に急きょ披露した。地元のバスケットボールチームや大手スーパーもツイッターで反応し、盛り上がりを見せている。西川さん「ブラスバンドで聴く『HOTLIMIT』最高」お馴染みのHOTLIMITを吹奏楽部のメンバーが演奏し始めると、スタンドから手拍子が沸き起こる。応援に参加したスタンドの野球部員も、グローブを持った手を頭の上から回して、手拍子の音頭を取る。近江高校の応援席が一体となった瞬間だ。埼玉県代表の浦和学院と2022年3月30日に準決勝で対戦した近江は、主将で4番の山田陽翔(はると)投手が打席に入ると、HOTLIMITがいきなり流れた。その後も、山田投手が打席に入るたびに流れ、応援席は盛り上がった。西川貴教さんは、近江がベスト4入りを決めた28日、「目指せ、決勝!頑張れ、近江高校!」などと自らのツイッターで盛んにエールを送っていた。西川さんは、2008年に初代「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、野外音楽祭「イナズマロックフェス」を毎年滋賀県で手がけている。これに対し、吹奏楽部の公式ツイッターも同日、「西川貴教さん!応援ありがとうございます」とお礼の投稿をして、交流した。報道によると、吹奏楽部が西川さんの応援を知って、山田投手の打席でHOTLIMITを演奏しようと練習していたという。30日の準決勝では、山田投手が5回の打席で左足首に死球を受けるも、6回以降もマウンドに立ち、近江は、延長11回に8番・大橋大翔捕手のサヨナラ3ランで5-2と勝利を飾った。応援が実った形で、西川さんは、「やったーーー!延長サヨナラーーー!」とツイッターで喜びを爆発させ、「ブラスバンドで聴く『HOTLIMIT』最高でした!初の決勝、ここまで来たら目指せ優勝!皆さん、応援よろしくお願いします!」とエールを送った。地元バスケチーム「クライマックスの演出で流れる曲」さらに、HOTLIMITをアレンジした作編曲家の郷間幹男さんも3月30日、「地元の近江高校が、私がアレンジした西川さんの『HOTLIMIT』を演奏してくれていました嬉しいです決勝もガンバレ~~~」とツイッターで投稿し、西川さんのツイートに呼応した。これに対し、近江高校の吹奏楽部は同日、「甲子園にてHOTLIMITを演奏させていただくことができました!西川さん明日も決勝の応援よろしくお願いします」と西川さんに呼びかけ、郷間さんにも、「郷間先生ありがとうございます?!明日もお楽しみに」とお礼を述べた。西川さんらと吹奏楽部のやり取りに、地元のスポーツ界や経済界からも、感銘したとの声が寄せられている。地元のBリーグ・プロバスケットボールチーム「滋賀レイクスターズ」の上原仁会長は同日、「西川アニキと近江高校吹奏楽部の粋なコラボ」だとツイッターで讃えたうえで、こう感想を明かした。「HotLimitはレイクスのホームゲームでもクライマックスの演出で流れる曲です。西川貴教HotLimitが滋賀のスポーツ共通の応援曲になれば県民の一体感が倍増するかも知れませんね」滋賀県を中心にスーパーなどを展開する平和堂も同日、「素晴らしいコラボ」だとして、「コロナ禍を乗り越えての高校球児の真剣勝負に感動吹奏楽部のHOTLIMITも盛り上げてくれました!決勝も応援してます!」とツイッターに投稿した。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
記事に戻る