2024年 4月 24日 (水)

「ゆっくり茶番劇」商標登録騒動で爆破予告 代理人の事務所が被害明かす「直ちに通報致しました」

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   「ゆっくり茶番劇」の商標登録をめぐり、取得を代理した海特許事務所(千葉県佐倉市)が2022年5月16日、公式サイトで「皆様に愛されている商標とはつゆ知らずご迷惑をおかけいたしました」と謝罪した。

   ゆっくり茶番劇とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」が手掛ける作品群「東方Project」の二次創作から発展した動画ジャンル。作品に関わりのないYouTuberの柚葉さんが15日に商標の取得を発表したことで、ネット上で波紋を呼んでいる。

  • 話題となっている「ゆっくり」、YouTubeチャンネル・東方ダンマクカグラの動画「【ゆっくり解説】真相解明!ゆっくりの歴史と著作権の真実」より
    話題となっている「ゆっくり」、YouTubeチャンネル・東方ダンマクカグラの動画「【ゆっくり解説】真相解明!ゆっくりの歴史と著作権の真実」より
  • 「ゆっくり茶番劇」を商標登録したことで物議を醸しているYouTuber・柚葉さん
    「ゆっくり茶番劇」を商標登録したことで物議を醸しているYouTuber・柚葉さん
  • 話題となっている「ゆっくり」、YouTubeチャンネル・東方ダンマクカグラの動画「【ゆっくり解説】真相解明!ゆっくりの歴史と著作権の真実」より
  • 「ゆっくり茶番劇」を商標登録したことで物議を醸しているYouTuber・柚葉さん

特許事務所は謝罪も「出願する行為に問題ない」

   柚葉さんは15日、「ゆっくり茶番劇」という文字の商標権を取得した旨をツイッターで周知した。今後、商用利用するには申請が必要だという。一度の申請につき使用期限は1年間とし、税別10万円の使用料を求めるとしている。

   柚葉さんによると、あくまで動画タイトルの表記などに関係する文字商標だといい、「"ZUN氏の東方Project"、"版権キャラクター"、"他者の商標及びサービス"とは一切関係御座いません」。

   また、「そもそも『ゆっくり茶番劇』って『東方project』のキャラクターを用いなくても『市販のキャラクター素材』のみで成立します」などと主張。法的にも正当な手続きを踏んでいるとし、誹謗中傷に対しては「厳正に対処させていただきます」と訴えている。

   海特許事務所は16日、「『ゆっくり茶番劇』について」と題した文書を発表。商標の出願時には同所の所長を務める古岩信嗣弁理士と、古岩信幸弁理士が代理人を請け負った。

   文書では、「皆様に愛されている商標であることを存じておらず、ご迷惑をおかけ致したこと申し分けございませんでした」と謝罪。あわせて、爆破予告を受けたとし、警察に通報したと明かす。

   当該商標については出願人から自身のYouTubeのチャンネルに使用したいとの希望があったという。出願を代理するにあたっての具体的な調査内容を、

「調査において使用されている事例は見うけられましたが、周知商標(全国的に広く知られている)とはなっていないと判断しています。

よくご存じの方にとってはこれだけ使用されているのにと思われるかもしれませんが、当時のインターネット検索でワードを限定して検索しても件数的には数万件程度であり、周知と呼べるレベルではないと判断しています」

と伝え、「代理に問題はありませんし、出願する行為にも問題はありません。もし、出願の段階で不正の目的があったのであれば、弁理士の責任として当然ストップをかけます」と見解を述べた。

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