2024年 4月 26日 (金)

手足3本失い10年「僕は今、人生を楽しんでいる」 「奇跡で助かった男」は今日も誰かのために発信を続ける

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僕は人生を楽しんでいる

   10年を経てこれからは、発信力をもっと高めたいのはもちろんのこと、この体で新しいことにチャレンジしていきたいです。

   8月には沖縄へ行ってスキューバダイビングをすることがもう決まっています。そして、今後5年くらいの目標は富士山の登頂です。熊本の釈迦院御坂遊歩道というところに、「日本一の石段」と呼ばれる3333段の階段があり、そこの踏破もチャレンジしたいです。どれも思いつきでできることではなく、入念な準備が必要だし、何より多くの方々の協力が必要不可欠です。

   僕が伝えたいのは「諦めなければ困難な壁も乗り越えられる」ということです。富士山登頂もそれを体現することだし、今までの人生もそうやって生きてきました。日本最高峰の富士山に、この両足義足と、片腕がない体で登りきったら、いろんな人に勇気や希望を与えられるかもしれない。僕自身がチャレンジして前に進む姿を見てもらいたいと思います。自分が生きた証をまた1つ残すこともできると思っています。

   10年前、横浜の病院の皆さんが生かしてくれたこの命。自分が何をどこまでできるのか、僕自身も分かりません。でも言えるのは「僕は今、人生を楽しんでいる」ということ。「この人生、どう楽しく過ごせるか」。いつもそう考えながら、僕は生きています。

(構成:J-CASTニュース編集部 青木正典)

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