2024年 5月 19日 (日)

「缶詰の直火調理」はやめて! キャンプブームで注目、メディアで多数紹介も...関連企業が注意喚起

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   キャンプ人気で缶詰の直火調理が注目を集めているとして、関連企業が危険性を訴えている。

   缶のコーティングが溶け出す恐れがあるためで、「加熱は湯煎でお願いします」と要望している。業界団体も「絶対に避けて」と注意喚起する。

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  • 日本缶詰びん詰レトルト食品協会ウェブサイトより
    日本缶詰びん詰レトルト食品協会ウェブサイトより
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  • 日本缶詰びん詰レトルト食品協会ウェブサイトより

爆発、火災、異臭の恐れも

   缶詰の輸入を手掛ける三幸貿易は2022年10月18日、ツイッターで「キャンプブームで缶詰の直火(オーブン含む)調理を紹介している記事や動画がよくあります」として、次のように呼びかけた。

「缶は金属腐食を防ぐ為、樹脂でコーティングされており、BPA(ビスフェノールA)が多く使われます。BPAは一般的用途での溶出はほとんどありませんが、120度を超える加熱では溶け出します」

   BPAを体内に取り込むと健康被害の恐れがあるため、「缶詰の加熱は湯煎でお願いします。火を止めてからお湯に入れても充分温まります」と適切な温め方を推奨した。

   投稿は注目を集め、知らなかったという反応が少なくなかった。

   食品メーカーなど約380社でつくる「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」も8月、缶詰の直火調理の是非について問い合わせが多くあるとして、「絶対に避けて頂きますようお願い致します」と警鐘を鳴らしている。

   三幸貿易が指摘したように、メーカー側は調理用バーナーや炭火、コンロを使った高温加熱を想定しておらず、「(塗料やフィルムなどの)有機膜からの分解物や溶出物に対する有害性については、容器製造企業として保証することはできません」と理由を挙げる。

   また、未開封で直火加熱した場合、缶の内圧が上昇して破裂によるケガをしたり食品の吹き出しでやけどを負ったりする危険がある。

   ふたを開けて直火調理したとしても、食後に放置するなどして一気に高温となった場合、缶内外の有機膜が発火・発煙し、火災や異臭の原因になる恐れがあると注意を促す。

キャンパーの間では定番化?「自己責任」と紹介するメディアも

   実際にユーチューブで調べると、手軽に調理できる「キャンプ飯」として缶詰の直火調理を紹介する動画が複数見つかる。中には数十万の登録者がいる影響力の大きい投稿者もいた。

   缶詰の直火レシピを紹介するアウトドア系メディアも多数あり、キャンプ愛好家の間では一定の支持を得ているようだ。

   大手企業が運営する情報サイトでは、「達人の、かんたん缶詰バーベキューレシピ」と題した特集を組み、バターコーンやつぶ貝のアヒージョ、洋風グリルチキン、トマトリゾットといった直火料理を掲載した。文末には「缶詰を直火にかけることをメーカーは推奨しておりませんので、あくまでも自己責任の中でお試し下さい」「破裂の危険性があるため、缶は必ず開封し調理下さい」と書かれている。

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