2024年 4月 20日 (土)

当選したのに「市長候補」、企業は「無限キャンペーン」状態... ツイッター「名称変更不可」問題で広がる混乱

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   ツイッター上で本人であることを示す「認証済みバッジ」を付与されたユーザーが、アカウント名を変更できなくなっている問題を受け、自身の年齢や日付などをアカウント名に記載していた芸能人たちが嘆きの声をあげている。

   影響はツイッターキャンペーンを実施する企業公式アカウントや、選挙活動を終えた政治家の間にも広がり、混乱防止のための注意喚起が出される事態になっている。

  • キャンペーン終わっても「キャンペーン中」…名前変えられない山崎製パンのツイッターアカウント
    キャンペーン終わっても「キャンペーン中」…名前変えられない山崎製パンのツイッターアカウント
  • 「市長候補」表記のままの大西一史熊本市長のアカウント
    「市長候補」表記のままの大西一史熊本市長のアカウント
  • キャンペーン終わっても「キャンペーン中」…名前変えられない山崎製パンのツイッターアカウント
  • 「市長候補」表記のままの大西一史熊本市長のアカウント

「名前変えられなくなっちゃったじゃないのよ。バカ」

「公式マークの着いたTwitterアカウントは名前が変えられないという噂を聞いて試したら本当だった...エラーが出て完了できない...永遠の38歳...」(原文ママ)

   2022年11月12日、ロックバンド「ゴールデンボンバー」のボーカル・鬼龍院翔さんはツイッターでこう嘆いた。鬼龍院さんのアカウント名は、自身の年齢を入れた「鬼龍院翔(38)」。しかし、ツイッターの仕様変更により認証済みバッジを持つアカウントが名前を変えられなくなったことで、今後歳を重ねても38歳のままではないかと危惧した。

   休養中だったロックバンド「サカナクション」のボーカル・山口一郎さんは、11月16日に休養から復帰するとして、アカウント名を「山口 一郎 (11月16日復帰予定)」としていた。しかし、名前が変更不可だと知ると、13日に「Twitterの名前変えられなくなっちゃったじゃないのよ。バカ」と投稿。ツイッターのオーナーであるイーロン・マスク氏のアカウントに、英語で「イーロンさん、アカウント名を変更させてくれませんか?」と懇願した。

   また、自身のデビュー周年をアカウント名に記載している歌手のスガシカオさん(25周年)と中川翔子さん(20周年)、今後のコンサート予定を記載しているピアニストのハラミちゃんも、名称の変更不可について言及していた。

「"無限キャンペーン中"になってしまった」

   影響は著名人だけでなく、民間企業にも広がっている。

   製パン大手の山崎製パンは、22年9月1日~11月15日にかけて、同社製品などが当たるキャンペーン「2022 ヤマザキ 秋のわくわくプレゼント」を実施。これに合わせ、公式ツイッターのアカウントを「山崎製パン@秋キャンペーン中」としていた。

   しかし、11月16日にキャンペーンが終了してもアカウント名が変えられないことから、同日、「現在Twitterにおいて頻発している事象により、アカウント名にて『秋キャンペーン中』と表示がありますが、当該キャンペーンは既に終了しております。ご不便をおかけしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます」と注意喚起の投稿を行った。

   また、ツイッター上でキャンペーンを行っていたグレープストーン(東京都中央区)の洋菓子ブランド「銀のぶどう/シュガーバターの木」の公式ツイッターは、キャンペーン終了後もアカウント名に入れた「キャンペーン中」の文字が消せないとして、14日に「みなさんもうお気づきかと思いますが... ここ数日のTwitterのあれこれでアカウント名を変更できなくなり"無限キャンペーン中"になってしまった公式アカウントがこちらです」「いつになったら直せるかなぁ」と嘆いた。

   政界にも影響が出ている。11月14日、ツイッターで「エッ?な、名前が変えられないの、、、絶句」と嘆いたのは、13日の熊本市長選で3選となった大西一史氏だ。大西氏は今回の市長選に合わせ、アカウント名を「熊本市長候補 大西一史11/13投票日」としていた。

   しかし、選挙で当選し熊本市長となったあとも、「候補」のまま表記を変えられず。大西氏は「3期目当選しても『市長候補者』のまま」と涙の絵文字を付けて嘆きつつも、「どうしようもないので、それなら常に候補者、チャレンジャーという気持ちで初心を忘れず頑張ります(キリッ)」と前向きな姿勢を見せた。

   マスク氏は16日、一般ユーザーが有料で認証済みバッジを取得できるサービス「Twitter Blue」を11月29日に再開するとツイッターで発表した。同サービスは11月初めにアメリカなどで導入されたものの、アカウントのなりすましなどが相次ぎ、一時停止となっていた。認証済みバッジを持つアカウントの名前が変えられなくなったことも、同サービスの動きに絡んだものとみられている。

   マスク氏は同サービス再開後に認証済みバッジを持つアカウントが名前を変更する場合、ツイッター社が利用規約を満たしているかどうか確認するまで、バッジが失われるとした。

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