2024年 5月 6日 (月)

令和に「駅の伝言板」設置続々 平成には「いたずら書き」「通行の妨げ」で迷惑モノ扱いも...なぜ再注目?

コンサート告知、アイドル応援...「デジタル伝言板」には自由な投稿

   現代ならではの形で復活を遂げた伝言板もある。JR東日本グループの広告代理店・ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)は、22年9月1日からJR総武線の4駅(錦糸町、亀戸、小岩、市川)に、伝言板機能を備えたデジタルボード「街あわせくん」を設置している。

   スマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセスし、駅を選んでメッセージを投稿すると、各駅の「街あわせくん」にメッセージが表示される仕組みだ。利用料は無料で、アカウント登録もいらない。「街あわせくん」は伝言板機能のほかに、有料の広告機能も備えている。

   同社の広報担当者は23年1月5日、取材に「リアルな駅空間で、同じ街に暮らす人々のメッセージ、想いが感じられ、市民に愛されるデジタルサイネージにしたいと考え(伝言板を)復活させました」と話す。サービス開始から約4か月で2000件を超えるメッセージが寄せられたという。

   投稿内容も様々で「市民コンサートの告知や推しアイドルへの応援メッセージ等、当初わたしたちが予想していなかった様々な方面でご活用・反響をいただいています」と説明する。J-CASTニュース記者が22年12月上旬に亀戸駅の「街あわせくん」を確認すると、サッカーW杯で躍進した日本代表を応援するメッセージが目立っていた。

   「街あわせくん」は23年3月末まで「実証実験期間」と位置づけ、その後は「実証実験期間のご利用状況・ニーズを鑑み、JR東日本の各駅への拡大を検討していく予定」とした。

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