東京駅に近づくとあの曲が流れ、旅行も終わり明日から仕事を頑張ろうとの気になって...。東海道新幹線の車内チャイム「AMBITIOUSJAPAN!」は、そんな人々の思いを乗せて、20年間親しまれてきた。それが、2023年夏ごろから、別の曲になる見通しになった。JR東海が2月16日、車内チャイムを変更すると発表した。夏ごろからは、キャンペーン曲「会いにいこう」に変更AMBITIOUSJAPAN!は、現在は音楽活動が休止状態になっているTOKIOの楽曲だ。ともに故人となった、なかにし礼さんが作詞し、筒美京平さんが作曲した。品川駅開業に合わせたキャンペーンの一環として、2003年11月から、車内チャイムとして使用されている。車内チャイムの変更は、ビジネスパーソンへの感謝と応援の思いを込めたという「会いにいこう」キャンペーンの発表で明らかにされた。それによると、チャイムは、夏ごろから同名の曲に切り替えていく予定になっている。音楽家の岩崎太整さんが書き下ろし、歌手のUA(ウーア)さんが歌う。俳優の賀来賢人さんを起用して19日から始まるテレビCMでも使われる予定だ。チャイムの変更が明らかになると、ツイッター上などでは、20年親しんだ曲への別れを惜しむ声が相次いだ。「TOKIOの曲じゃなくなる!?」「ショックだなー」「慣れ親しんだメロディが消えるのは悲しい」「時代の流れなんでしょうね」JR西日本の車両は、「いい日旅立ち」で変更はなしその一方で、新曲を待ち望む声が出ており、「時代が変わることにも慣れないとね」「次の新たな風に期待しています」などと書き込まれている。チャイムの変更について、JR東海の東京広報室は2月16日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように理由を説明した。「20年が経ちまして、ビジネスパーソンへの感謝を込めて、新たなキャンペーンを始めました。この3年間は、コロナ禍の中で、会いに行くことを控えたり、オンラインで代替したりしたと思いますが、ようやくかつての日常が戻って来ています。そこで、キャンペーン展開の1つとして、車内チャイムも切り替えていくことにしました。岩崎太整さんにお願いした曲も、お楽しみいただければと思っています」東海道新幹線でチャイムが変更となるのは、JR東海が保有する130編成になるという。ただ、JR西日本が保有する編成については、山口百恵さんが歌った「いい日旅立ち」で変更はないとしている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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