コンビニ年齢確認に「バカなルール」「大嫌い日本」 ブチギレ客に騒然...セブン運営は「一方的な言動と推察」

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   コンビニチェーン「セブン-イレブン」の店舗で、外国出身とみられる男性客がタバコや酒の販売で求められる年齢確認に対し、「バカなルールだ」と店員を罵倒する様子を撮った動画が、ツイッターで取り上げられて物議を醸している。

   年齢確認では、20歳以上であればタッチパネルのボタンを押すことが求められている。セブン&アイ・ホールディングスでは、「日本の法律上のことになりますので、それに沿った対応をしています」と取材に説明した。

  • セブン-イレブン(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)
    セブン-イレブン(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)
  • レジのアクリル板を叩く男性(投稿された動画から)
    レジのアクリル板を叩く男性(投稿された動画から)
  • セブン-イレブン(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)
  • レジのアクリル板を叩く男性(投稿された動画から)

レジのドアを手で叩き、愚痴を繰り返す

   「20歳以上...」。大柄な男性は、レジの女性店員を前にこうつぶやくと、タバコの箱を持った右手でいきなりレジのドアの内側を叩いた。すると、箱が下に落ちてしまう。

   「じゃないよ! 64!」と叫ぶと、「大嫌い日本」と言いながら、今度は左足でドアの外側を蹴った。そして、箱を拾い上げながら、こう話し始めた。

   「長い間セブンには行ってないよ。初めてセブン-イレブンのこと、ルール知った。バカなルールだ」

   両手を突き出すジェスチャーをすると、男性は、落ち着かない様子で、さらにまくし立てた。

「なんでみんなスタッフは頭使わないの?」「六本木行って、渋谷行って、やるみんな? 最悪。頭使わない人は最悪じゃん!」

   店員がレジの上のアクリル板を直そうとしたとき、男性は、アクリル板を右手で思いきり叩く。これに対し、店員が何か言おうとすると、男性は「なんで」「バカなルール」「ロボットか、お前は!」とまた怒り出した。

   「言ってること分かる?」とぼやいてカウンターの上を叩くと、「40年日本いるわ。世界中も行ってるわ。こんなバカな人間いないよ」と言い放った。その後も、カウンターの上を叩きながら愚痴を続け、「頭使って! ロボットじゃない、人間は」と捨て台詞を吐くと、出口から出て行った。

「ボタンの運用をお願いした従業員に、一方的な言動をされたものと推察」

   この動画は、2分強あり、2023年5月14日にツイッターで取り上げられた。それ以前は、TikTokに投稿されていたとみられるが、いつどこの店舗で撮られたかは不明だ。

   ツイッターやまとめサイトで転載されるなどして動画が拡散し、様々な意見が書き込まれている。「機械的なマニュアル接客に怒る気持ちも分からんでもない」と男性に理解を示す向きもあったが、「店側のルール守らないといけない」「なんでこんなに怒ってんのかな」「これは店員さんお気の毒...」と店に同情的な声も続出している。店は、レジのドアを蹴られるなどしたため、警察に被害届を出すべきではないかとの指摘もあった。

   年齢確認を巡っては、明らかに20歳以上である場合もタッチパネル対応が求められることから、導入当初などにレジでトラブルになったケースもいくつか報じられた。今回のトラブルは、どのような背景があるのだろうか。

   セブン-イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングスの広報センターは16日、J-CASTニュースの取材に対し、投稿された動画を確認して認識しており、「店舗については現在、確認中です」と答えた。そのうえで、トラブルになった状況については、こう見方を示した。

「どのような状況であったかは、動画の内容から、年齢確認においてボタンの運用をお願いしたことに対し、従業員に対して一方的な言動をされたものと推察いたします。セブン‐イレブンでは、外国のお客様に限らず、ハラスメント行為におよぶお客様から店舗従業員を守る必要性があることから、警備会社や警察と連携できるシステムをはじめ、店舗での対応ガイドラインを制定し、店舗へご案内しており、今後、店舗へのさらなる周知徹底に努めてまいります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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