「docomo」ユーザーの8割以上「乗り換え経験なし」 調査会社に理由を聞くと

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自分のライフスタイルに合うプランを

   さて、今回の調査結果、どう考えたらよいのか。J-CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。

――通信キャリアの乗り換え経験がある人が半数以上の53%というのは、意外に多いと思いますか、それとも少ないと思いますか。

調査担当者 多くも少なくもないという印象です。というのも、MVNO(いわゆる格安スマホ)や、オンライン専用プランなど選択肢が豊富にあり、自分にあったプランやキャリアを選べる環境になっているために、このような結果になったのかと思います。

――大手通信キャリアの「docomo」「au」「SoftBank」の乗り換え経験が平均で26%しかなく、それ以外が平均87%もあることはわかりますが、大手通信キャリアの中でも、乗り換え経験に差が出ていますね。 乗り換え経験のない人はdocomo(82.9%)が一番多く、次いでau(69.8%)、そしてSoftBank(56.4%)という数字が興味深かったです。これはdocomoが一番魅力的で、乗り換える必要がないということなのでしょうか。

調査担当者 乗り換えすることを面倒だと思っている人と、家族割やセット割などの理由から変更できない人がほとんどだと推測できます。

――いわゆる大手通信4社には入る「楽天モバイル最強プラン」で、乗り換え経験者が88%もいることについては、どう考えますか。

調査担当者 楽天モバイルが正式にサービスを開始してから約3年です。またこの時期に乗り換えてもらうためのキャンペーンをしたことで、関心度の高かった方が、乗り換えたと考えられます。

――これから、スマホの乗り換えは進むのでしょうか。

調査担当者 乗り換えを検討していない人にその理由を聞いた結果(複数回答)、多くの人が「乗り換え手続きが面倒だから」(54.6%)とか、「端末がまだ使えるから」(29.5%)とか、あるいは「通信キャリアが連携しているポイントを利用しているから」(24.6%)といった、それなりの理由を並べていました。
それなのに、「特に理由はない」と回答した人が35.5%もいたところが、私は個人的には面白いと感じました。
近年、多種多様のプランやサービスが提供されているので、自分のライフスタイルにあうプランやサービスについて、乗り換えも含めて、改めて考えるきっかきになる調査になればうれしいです。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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